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発熱外来

発熱外来について

当院では、発熱や風邪症状のある方を対象に「発熱外来」を設けております。発熱の原因を的確に見極めるため、新型コロナウイルス抗原検査、インフルエンザ抗原検査などの各種検査に対応しています。
また、院内感染を防ぐため、一般診療とは動線を分け、発熱患者さま専用の診察スペースを確保しています。オンライン診療も組み合わせながら、症状やご希望に応じた柔軟な対応を行っております。
小さなお子さまから高齢の方まで、年齢にかかわらず受診が可能です。発熱やのどの痛み、せき、倦怠感など、体調の変化を感じた場合には、お早めにご相談ください。


発熱外来を利用する流れ

1予約

まずは予約を取ってください。当院ではデジスマ診療を導入していますので、このデジスマ診療のアプリ上で予約をとることをお勧めします。
デジスマ診療のアプリを利用することが難しい場合には、直接クリニックに電話をかけて、予約時間を摂ったうえで来院してください。

2ご来院

車で来院された場合には、クリニック前駐車場に止めて、クリニックに電話をしてください。
徒歩、自転車で来院された場合には、まずは外からクリニックに電話をしてください。

3ご案内

院内の「隔離室」にご案内します。

4検査

必要に応じて、診察前に「新型コロナウイルス抗原検査/インフルエンザ抗原検査」や血液検査を実施してもらいます。
血液検査については、通常の静脈採血よりも痛みの少ない「指先採血」で行いますので、採血時の痛みに不安がある方についても安心して検査を受けていただけます。すぐに結果が出ますので、当日結果説明することができます。

5診察

検査が出そろった段階で、診察を行います。

6会計

診察後は、速やかに会計に移ります。その際に、事前に「デジスマ診療」のアプリから「クレジットカードをご登録」をしていただくことで、院内でのお会計が不要となり、スムーズにご帰宅いただけます。


スムーズな受診のために(お願い)

当院では、非接触型の診療体制を整えるために「デジスマ診療」を導入しています。「事前にアプリをダウンロード」し、「クレジットカードをご登録」いただくことで、院内でのお会計が不要となります。
感染リスクを最小限に抑えるためにも、可能な限り事前登録とアプリのご利用にご協力いただけますと幸いです。


インフルエンザ

インフルエンザは、インフルエンザウイルスによって引き起こされる感染症で、毎年冬に流行します。突然の高熱、頭痛、関節や筋肉の痛み、のどの痛み、せきなどの症状が特徴です。普通の風邪よりも症状が強く、全身に影響を及ぼします。
感染力が非常に強く、学校や職場などで一気に広がることがあるため、早めの対策が大切です。特に高齢者や基礎疾患のある方は重症化しやすいため、注意が必要です。

インフルエンザの代表的な治療薬

インフルエンザ治療薬を使用することで、ウイルスの増殖を抑え、発熱や全身症状の持続期間を1〜2日ほど短縮する効果が期待されます。また、重症化のリスクを軽減し、肺炎などの合併症を予防する助けにもなります。特に高齢者や基礎疾患を持つ方にとっては、早期の薬物治療が重要になってきます。
外来で用いるインフルエンザの治療薬には、次のようなものがあります。

薬剤名 有効成分 投与方法 投与回数・期間 主な特徴・備考
タミフル オセルタミビル 経口
(内服薬)
1日2回・5日間 発症から48時間以内の服用が推奨。幼児~高齢者まで使用可。
リレンザ ザナミビル 吸入 1日2回・5日間 吸入タイプ。吸入が難しい小児や高齢者には不向きな場合も。
イナビル ラニナミビル 吸入 1回のみ 吸入1回で治療完了。服薬管理が難しい人に向く。
ゾフルーザ バロキサビル 経口
(内服薬)
1回のみ 1回の内服で治療完了。耐性ウイルスの報告あり。

新型コロナウイルス感染症

新型コロナウイルス感染症は、SARS-CoV-2というウイルスによって引き起こされる呼吸器の感染症です。主な症状は発熱、せき、のどの痛み、倦怠感、鼻水、味覚や嗅覚の異常などで、症状には個人差があります。まれに無症状のこともありますが、高齢者や基礎疾患のある方では重症化する可能性があります。
感染は主に飛沫感染や接触感染によって広がります。予防のためには、マスクの着用、手洗い、換気、人との距離の確保が重要です。

新型コロナウイルス感染症の代表的な治療薬

新型コロナウイルスの治療薬は、軽症の場合には、対症療法薬だけで経過を見ることが多くなってきています。一方で、重症化リスクのある軽症〜中等症患者や、入院が必要な中等症〜重症患者に対しては、新型コロナウイルスに対しての治療薬が使用されます。これらの薬剤を適切な時期に使用することで、ウイルスの増殖を抑え、症状の悪化や入院・死亡リスクを軽減する効果が期待されます。
主に外来診療を行う新型コロナウイルスの治療薬には次のようなものがあります。

薬剤名 一般名(成分名) 投与方法 適応の重症度 作用機序 主な特徴・備考
ラゲブリオ モルヌピラビル 経口
(内服)
軽症〜中等症 ウイルスRNAの複製阻害 発症から5日以内の使用が推奨。腎機能に制限なし。妊婦への使用は避ける。
パキロビッド ニルマトレルビル+リトナビル 経口
(内服)
軽症〜中等症 プロテアーゼ阻害 高リスク者に有効。薬剤相互作用が多いため注意が必要。
ゾコーバ エンシトレルビル 経口
(内服)
軽症〜中等症 ウイルス複製に必要な酵素を阻害 国内開発薬。1回服用で治療完結。12歳以上が対象。