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喉のかゆみ

喉のかゆみ、
イガイガ・ムズムズ感

喉のかゆみ、イガイガ・ムズムズ感「喉がイガイガしてムズムズする」「痒くて咳が止まらない」―このような症状は、風邪の症状の一つと思われがちですが、実はさまざまな原因が隠れている可能性があります。ここでは、喉のかゆみやムズムズ感、咳が続く背景にある代表的な原因や病気についてご紹介していきます。


喉のかゆみ、
イガイガ・ムズムズ感の原因

上気道炎や風邪の後遺症

風邪やウイルス性の咽頭炎のあとに、喉の粘膜が敏感になり、しばらくの間喉のムズムズ感が残ることがあります。この場合、症状は1〜3週間程度で自然に改善することが多いものの、人によっては1ヶ月以上長引くこともあります。

アレルギー性鼻炎・
花粉症による後鼻漏

喉のムズムズや咳の原因としてよく見られるのが、アレルギー性鼻炎や花粉症による「後鼻漏(こうびろう)」です。鼻水が喉の奥へと流れ落ちていくことで、喉に不快感が生じたり、咳を引き起こしたりすることがあります。
とくに春先や秋口に症状が強まる方は、花粉やハウスダストなどのアレルゲンが関与している可能性を考えていく必要があります。鼻水やくしゃみが目立たなくても、喉の症状が前面に出ることもあるため、注意が必要です。

逆流性食道炎

喉のかゆみやムズムズ感の背景には、意外にも「逆流性食道炎」が関与している場合があります。これは胃酸が食道を逆流し、咽頭や喉頭にまで到達することで、粘膜が刺激されて喉の違和感を引き起こすことがあるんです。
逆流性食道炎の場合には、生活習慣を見直し、それでも症状が取れない場合には胃酸の分泌を抑える薬などを使って治療をしていきます。

空気の乾燥や、
空気の刺激によるもの

喉の粘膜は非常に繊細なので、空気の乾燥や冷暖房による刺激、たばこの煙や粉塵などによって、喉がムズムズしたり痒くなったりすることがあります。とくに秋冬の乾燥した季節には、加湿が不十分な室内で症状が悪化しやすくなります。
また、長時間の会話や歌唱、声を酷使する職業の方では、喉の炎症が慢性化して咳が続くこともあります。生活環境の見直しや声の使い方に気をつけることも予防につながります。

咽喉頭異常感症

咽喉頭異常感症とは、のどに異物感やイガイガ感、詰まる感じがあるものの、検査をしても特に異常が見つからない状態をいいます。ストレスや自律神経の乱れ、胃酸の逆流などが複合的に関係しているものと考えられています。


喉のかゆみ、
イガイガ・ムズムズ感を
和らげるセルフケア方法

喉のかゆみ、イガイガ・ムズムズ感は、日常のちょっとした工夫でやわらげることも期待できます。
次にあげるようなセルフケア方法を一度試してみてください。

セルフケア方法 内容
うがいをする のどの粘膜をうるおし、花粉やほこりなどの刺激物を洗い流します。
こまめに水分をとる のどの乾燥を防ぎ、イガイガ感やムズムズ感をやわらげます。
加湿を心がける 室内の湿度を50〜60%に保ち、のどの乾燥を防ぎます。
マスクを着用する 外からのほこりや花粉、乾燥からのどを守ります。
刺激物を避ける 喫煙やアルコール、辛いものなどはのどを刺激するので控えましょう。
のど飴をなめる 唾液の分泌を促し、のどのうるおいを保ちます。
タバコやお酒を控える どちらものどの粘膜を傷め、症状を悪化させるため控えましょう。
鼻呼吸を意識する 口呼吸はのどを乾燥させるので、鼻で呼吸する習慣をつけましょう。

まとめ

「ちょっとしたことだから」と見過ごされがちな喉のかゆみやムズムズ感ですが、その背後には、様々な原因が潜んでいることがあります。喉に違和感を覚えたら、まずはセルフケアを試してみて、それでもなかなか治らない場合には、ぜひ一度ご相談ください。