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予防接種

ワクチン(予防接種)

当院では、子供から大人まで、各種ワクチン接種を行っております。
院内に在庫があれば当日接種も可能な場合もありますが、基本的には予約確認後にワクチンを発注しますので、事前に予約を取っていただきますよう、よろしくお願いいたします。

インフルエンザワクチン

毎年冬に流行するインフルエンザを予防するためのワクチンです。特に高齢者や基礎疾患のある方は重症化のリスクが高く、ワクチン接種によって重症化や入院のリスクを大幅に減らすことができます。接種は毎年1回が推奨され、10月〜12月の接種が望ましいとされています。
インフルエンザワクチン予防接種予診票(一般)

経鼻インフルエンザワクチン(フルミスト)予診票

新型コロナウイルスワクチン

新型コロナウイルス感染症の重症化を防ぐためのワクチンです。現在はオミクロン株に対応したワクチンも登場し、継続的な予防対策として重要な役割を果たしています。高齢者や基礎疾患のある方、医療従事者などは特に接種が推奨されており、定期的な追加接種が行われています。

・費用:16,000円(税込み)
・(65歳以上の人、60歳以上65歳未満で心臓、腎臓、呼吸器の機能障害またはヒト免疫不全ウイルスによる免疫の機能障害、かつその障害区分単独で身体障碍者手帳1級相当の障害を有する人):自己負担金7,700円

 

肺炎球菌ワクチン(ニューモバックスNP・プレベナー13・キャップバックス)

肺炎は高齢者にとって命に関わる病気の一つです。肺炎の原因となる肺炎球菌に対しては、2種類のワクチンがあります。「ニューモバックスNP」は23種類の肺炎球菌に対応しており、「プレベナー13」はより強い免疫を得られる13種類に対応しています。両者を適切な間隔で接種することで、より高い予防効果が期待できます。
なお、ニューバックスNPに関しては、2026年3月まで65歳以上で公費負担の対象となっています。2026年4月以降は、プレベナー13が公費負担の対象になる予定です。

また、2025年10月より、新しい肺炎球菌ワクチン キャップバックスが登場しています。

比較項目 ニューモバックスNP
(23価)
プレベナー13(13価) キャップバックス
ワクチンの種類 不活化ワクチン(莢膜多糖体ワクチン) 不活化ワクチン(結合型ワクチン) 不活化ワクチン(結合型ワクチン)
予防対象の型数 23種類の肺炎球菌に対応 13種類の肺炎球菌に対応 21種類の肺炎球菌に対応
免疫の仕組み B細胞主体の免疫(T細胞非依存) T細胞依存性免疫 → より強く長く記憶される T細胞依存性免疫 → より強く長く記憶される
効果の持続期間 約5年程度(再接種は5年以上空けて) 長期間(詳細な年数は個人差あり) 長期間(詳細な年数は個人差あり)
接種回数 1回(5年以上あければ再接種可) 原則1回 原則1回
接種対象 65歳以上、または基礎疾患のある成人 65歳以上、免疫力が低下している方など 65歳以上、免疫力が低下している方など
予防効果 肺炎球菌による重症肺炎や菌血症の予防に効果的 鼻咽頭の定着予防や免疫記憶に優れる 肺炎球菌による重症肺炎や菌血症の予防に効果的で、広い血清型カバーと持続的な免疫応答の両立が特徴。
公費対象 定期接種あり(65歳、または該当年齢者) 任意接種(医師の判断で推奨) 任意接種(医師の判断で推奨)
費用

(公費)4,000円(税込)
2026年3月末まで

(自費)8,000円(税込)

(自費)11,000円

2026年4月より公費助成金対象の予定。
14,000円

特徴と使い分け

•ニューモバックスNP
広い血清型をカバーするため、重症化予防に効果的です。65歳以上の定期接種に使用されます。
•プレベナー13
免疫応答が強く記憶されやすい特徴があり、免疫力の低い方や慢性疾患のある方により適しています。
•キャップバックス
プレベナーと同じ「結合型ワクチン」でありながら、より多くの血清型をカバーできる新しいワクチンです。強い免疫応答と広いカバー範囲を兼ね備えており、現在は高齢者の肺炎球菌感染症予防の選択肢の一つとなっています。基本的に追加接種は不要となります。

組み合わせ接種も可能

近年では、まずプレベナー13を接種し、その6か月以上後にニューモバックスNPを追加することで、それぞれの長所を活かす「逐次接種(いわゆる二段階接種)」が行われています。
結合型ワクチンによる強い免疫応答と、多血清型カバーの両立を目的とした方法です。
※接種間隔や対象となる方は、年齢や基礎疾患、これまでの接種歴によって異なるため、医師の判断が必要です。

また、ニューモバックスNP接種後1年以上経過している場合には、より多くの血清型をカバーする結合型ワクチンであるキャップバックス(PCV20)の追加接種を行うこともお勧めします。

現在はワクチンの選択肢が広がっており、「どれをいつ打つか」は個別に考える時代です。接種歴を確認したうえで、最適な方法をご提案します。

帯状疱疹ワクチン(シングリックス・弱毒性水痘ワクチン)

帯状疱疹は、水ぼうそうウイルスが体内に潜伏し、加齢や免疫低下により再活性化して発症します。予防には2種類のワクチンがあります。「シングリックス」は不活化ワクチンで、高い予防効果と長期の免疫持続が期待できます。一方、「弱毒性水痘ワクチン」は生ワクチンで、1回接種型です。50歳以上の方には、より効果の高いシングリックスが推奨されることが多くなっています。

名古屋市においては、帯状疱疹ワクチンの接種助成を行っているので、約半額程度でワクチン接種を受けていただくことができます(一部公費負担)。なお、住民税非課税世帯の方は自己負担免除になります。

比較項目 シングリックス
(不活化ワクチン)
弱毒性水痘ワクチン
(生ワクチン)
ワクチンの種類 不活化ワクチン(ウイルス成分のみ使用) 生ワクチン(弱めた生ウイルスを使用)
接種回数 2回(2か月間隔) 1回
対象年齢 原則50歳以上 原則50歳以上
予防効果 約90%以上(高い効果) 約50~60%(やや低め)
効果の持続期間 10年以上と推定(長期持続) 5年程度
副反応 接種部位の痛み・腫れ・発熱がやや多い 軽い発熱や発疹などがまれにある
接種できない人 特に制限なし(免疫が低い方も接種可) 免疫が低下している方は接種不可
費用 (公費)10,800円/回
(2回接種で21,600円)
(自費)21,000円/回
(2回接種で42,000円)
(公費)4,200円
(自費)7,000円

RSウイルスワクチン

RSウイルスとは

RSウイルス(Respiratory Syncytial Virus)は、乳幼児を中心に冬季に流行する呼吸器ウイルスの一種です。特に0歳児や基礎疾患のある高齢者では、重篤な肺炎や細気管支炎を引き起こすことがあります。高齢者施設や医療機関では、集団感染の原因にもなるため、感染予防が非常に重要です。

RSウイルスワクチンとは

RSウイルスワクチンは、RSウイルスによる感染や重症化を予防するためのワクチンです。主に60歳以上の高齢者や、慢性呼吸器疾患・心疾患・糖尿病などの基礎疾患を有する方を対象に接種が推奨されています。

日本では2024年に、成人向けRSウイルスワクチンとしてアレックスビー®が承認されました。これは高齢者の重症化予防を目的としたワクチンです。

さらに、同じく2024年にはアブリスボ®も承認されました。アブリスボは60歳以上の成人に加え、妊娠24~36週の妊婦にも接種が可能という特徴があります。妊婦が接種することで、母体で作られた抗体が胎盤を通じて赤ちゃんに移行し、出生後の乳児をRSウイルス感染から守る効果が期待されています。

アレックスビーとアブリスボの比較表

比較項目 アレックスビー アブリスボ
ワクチンの種類 不活化ワクチン 組換えタンパク質ワクチン
接種回数 1回 1回
対象年齢 60歳以上
(および基礎疾患のある
 50~59歳の成人)
60歳以上および
妊娠24〜36週の妊婦
アジュバント
(免疫増強剤)
あり(AS01E) なし
主な目的 高齢者自身の重症化予防 ①高齢者の重症化予防
②妊婦接種による乳児の重症化予防
免疫の特徴 強い免疫反応を誘導
(高齢者の免疫低下を補う設計)
十分な中和抗体を誘導
(胎盤移行を重視した設計)
費用 (自費)27,000円

(自費)30,000円 (注)

(注)2026年(令和7年)4月1日からは、妊婦に対してのアブリスボに関して、公費助成による定期接種となり、原則無料となる予定です。

接種対象

以下のような方に特に接種が推奨されています。

  • 60歳以上の方
  • 慢性呼吸器疾患(COPD、喘息など)をお持ちの方
  • 慢性心疾患や糖尿病など基礎疾患のある方
  • 高齢者施設など集団生活をしている方
  • 妊婦(アブリスボの場合)

※ワクチンは1回の接種で免疫を得ることができます。

接種方法と副反応

通常、筋肉注射で1回接種します。副反応として、接種部位の痛み、発熱、倦怠感などがみられることがありますが、ほとんどは軽度で一時的です。

費用

RSウイルスワクチンは現在、公費助成の対象ではなく自由診療となります。 ※費用は変更される場合がありますので、詳細は当院までお問い合わせください。
2026年(令和7年)4月1日からは、妊婦に対してのアブリスボに関して、公費助成による定期接種となり、原則無料となる予定です。

風疹ワクチン

風疹は発熱や発疹を伴うウイルス感染症で、特に妊娠初期の女性が感染すると胎児に深刻な影響を及ぼす恐れがあります。そのため、妊娠を希望する女性やその配偶者、周囲の方々のワクチン接種が強く推奨されています。風疹抗体価の検査で免疫がないと判明した場合は、速やかな接種が望まれます。
昭和37年4月2日~昭和54年4月1日生まれの男性については、市区町村から配布されるクーポン券を利用することで、無料で風疹の抗体検査、予防接種を受けることができます。
以下に、クーポン券が届いてから、ワクチン接種までの流れを説明します。

風疹抗体検査とワクチン接種の流れ

1クーポン券が届く

市町村から対象者(主に昭和37年4月2日~昭和54年4月1日生まれの男性)に風疹抗体検査・予防接種の無料クーポン券が郵送されます。
※この年代の男性は、定期予防接種の機会がなかったため、風疹に対する抗体がない可能性が高いとされています。

2医療機関にて抗体検査を受ける

クーポン券を使って、指定の医療機関で無料にて抗体検査(血液検査)を受けます。
→ 当院も対応医療機関です。保険証とクーポン券をご持参ください。

3結果説明(数日後)

抗体検査の結果が出るまで数日かかります。抗体の有無により、次のように対応が分かれます。
•抗体あり(十分な値)の場合:ワクチン接種の必要はありません。
•抗体なし・不十分と判定された場合:風疹ワクチン(またはMRワクチン)を無料で接種できます。

4ワクチン接種(必要な方)

抗体が不十分な場合は、医師の説明のもと、クーポンを使用して無料で風疹ワクチン(単独または麻疹風疹混合ワクチン)を1回接種します。
→ ワクチンの種類は、供給状況や医師の判断で異なることがあります。

子宮頸がんワクチン(HPVワクチン)

ヒトパピローマウイルス(HPV)は子宮頸がんの主な原因とされており、HPVワクチンの接種によって将来的な子宮頸がんの予防が可能です。小学校6年生から高校1年生の女子を対象に、定期接種として公費で接種できます。副反応が心配されることもありますが、現在は安全性と有効性が広く確認されており、接種の意義が再評価されています。
当院では、最も有効性が高いとされているシルガード9の接種を行っています。

15歳未満(初回接種が15歳の誕生日より前)の方

2回接種スケジュール(推奨)
•1回目:初回接種 → 2回目:1回目から6か月後

※6か月未満の間隔で2回目を接種した場合は、3回目の接種が必要となることがあります。

この2回接種法は、15歳未満では十分な免疫が得られることが確認されており、WHOや厚生労働省も推奨しています。

15歳以上(初回接種が15歳の誕生日以降)の方

3回接種スケジュール(標準)
•1回目:初回接種 → 2回目:1回目から2か月後 → 3回目:1回目から6か月後

※2回目と3回目の接種間隔は厳密に守る必要があります。

この3回接種法は、より高い免疫効果を安定して得るために設定されており、15歳以上での接種や免疫が弱い方などに適しています。

•「シルガード9」は、定期接種の対象である小学校6年生~高校1年生相当の女子に公費で接種できます。

B型肝炎ワクチン

B型肝炎ウイルスは血液や体液を通じて感染し、慢性肝炎や肝硬変、肝がんの原因となることがあります。B型肝炎ワクチンは3回の接種で長期にわたる免疫を得られ、特に医療従事者や感染リスクのある方、乳児などに接種が推奨されます。定期接種の対象年齢を過ぎた方でも、任意接種で予防が可能です。


予防接種の費用

予防接種の費用
インフルエンザワクチン

3,000円/回
(開業初年度価格:2025年度の費用)

※名古屋市在住で接種日当日に65歳以上の方(または60歳以上の該当者)に関しては、自己負担額1,500円)

経鼻インフルエンザワクチン(フルミスト)

2~18歳が対象。1回8,000円

新型コロナウイルスワクチン(コミナティ)

16,000円

(65歳以上の人、60歳以上65歳未満で心臓、腎臓、呼吸器の機能障害またはヒト免疫不全ウイルスによる免疫の機能障害、かつその障害区分単独で身体障害者手帳1級相当の障害を有する人):
自己負担金7,700円

肺炎球菌ワクチン
(ニューモバックスNP)
公費 4,000円
自費 8,000円
肺炎球菌ワクチン
(プレベナー13)
11,000円

肺炎球菌ワクチン
(キャップバックス)

14,000円
帯状疱疹ワクチン
(シングリックス)
公費 10,800円/回(2回接種で21,600円)
自費 21,000円/回(2回接種で42,000円)
帯状疱疹ワクチン
(弱毒性水痘ワクチン)
公費 4,200円
自費 7,000円
A型肝炎ウイルス(エイムゲン)
①初回、②2-4週、③6か月後の合計3回

1回接種 7,000円(2026/3/31まで)
3回接種 21,000円(2026/3/31まで)

1回接種 15,000円(2026/4/1から)
3回接種 45,000円(2026/4/1から)

B型肝炎ワクチン(ビームゲン)
①初回、②4週、③5~6か月後の合計3回
1回接種 6,000円
3回接種 18,000円
MRワクチン(麻疹風疹混合ワクチン)

9,000円

RSウイルスワクチン(アレックスビー) 27,000円

RSウイルスワクチン(アブリスボ)

妊婦さんが妊娠24週から36週の間に接種することで、お腹の赤ちゃん(新生児・乳児)をRSウイルス感染症から守るためのワクチンになります

30,000円

おたふくかぜワクチン(生ワクチン、第一三共)

6,000円

破傷風ワクチン(破トキ「ビケンF」
①初回、②3~8週、③6~12か月後の合計3回

1回接種 4,000円
3回接種 12,000円

狂犬病ワクチン(ラビピュール)
①初回、②7日後、③21~28日後の合計3回(曝露前接種)

1回接種 16,000円
3回接種 48,000円

3種混合ワクチン(DPT):百日咳ジフテリア破傷風混合ワクチン(トリビック)

5,000円(2026/3/31まで)
7,000円(2026/4/1~)

2種混合(DTビック:沈降ジフテリア破傷風トキソイド) 4,000円
日本脳炎(ジェービック) 6,500円

ワクチン接種のキャンセルについて(重要)

当院のワクチン接種は、患者さまお一人おひとりのご予約にあわせて、予約制・取り寄せ制で準備しております。ワクチンは医薬品の特性上、発注後の返品や他の方への転用ができない場合があります。そのため、患者さまのご都合により、ワクチン発注後に接種をキャンセルされた場合には、ワクチン代金(実費)をご負担いただくことがあります。

また、ワクチンの種類によっては、発注前に事前精算をお願いする場合があります。その際には、対象となる方へ個別にご連絡し、ご案内いたします。

体調不良など、やむを得ない事情がある場合には、できるだけ早めにご連絡ください。状況に応じて、できる限り柔軟に対応させていただきます。なお、公費負担のワクチンにつきましては、自治体の制度に基づいて対応いたします。

ご理解いただきますよう、よろしくお願いいたします。