開院から5日、発熱外来の様子について
開院から5日、発熱外来の様子について
10月1日の開院から5日が経ちました。振り返ってみると、発熱やのどの痛み、咳といった症状で受診される方が想像以上に多くいらっしゃいました。診察では、新型コロナウイルスやRSウイルスの検査で陽性と診断されるケースが比較的目立ち、依然としてこれらの感染症が流行していることを感じています。
秋は感染症が増える季節です
秋口は朝晩の寒暖差が大きく、体調を崩しやすい時期でもあります。免疫力が落ちやすいことから、風邪やウイルス感染症が広がりやすくなります。特にRSウイルスは乳幼児だけでなく、大人や高齢の方にも感染することがあり、重症化すると気管支炎や肺炎を引き起こすこともあるため注意が必要です。また新型コロナウイルスについても、流行が収束したわけではなく、地域によっては小さな流行を繰り返している状況です。
現在見られる感染症について
ここ最近は、新型コロナウイルス、RSウイルスのほかにも、一般的なかぜウイルスや胃腸炎の症状を訴える方も散見されます。特にRSウイルスは家庭内での感染が広がりやすく、兄弟や家族内で次々と発症するケースも少なくありません。新型コロナウイルスでは発熱だけでなく、喉の違和感や倦怠感など軽い症状の方もおり、風邪との区別がつきにくいことも特徴です。
インフルエンザ流行期への備え
さらに、これから本格的にインフルエンザの流行シーズンを迎えます。例年12月から1月にかけて流行のピークを迎えますが、早ければ秋から散発的な流行が始まります。新型コロナウイルスやRSウイルスと同時に流行する可能性もあり、発熱患者さんの増加が予想されます。
ワクチン接種の大切さ
インフルエンザや肺炎球菌、帯状疱疹など、予防に役立つワクチンもあります。特に高齢の方や基礎疾患のある方は重症化を防ぐためにも接種が推奨されています。インフルエンザワクチンについては、流行が本格化する前の早めの時期に接種していただくことで、冬の流行期に十分な効果を得ることができます。当院では、インフルエンザワクチンを税込み3,000円で受けつけています。本格的な流行が始まる前の早めの段階で予防接種を打たれることをお勧めします。
感染予防のためにできること
日常生活の中での基本的な感染対策はとても大切で、特にこれからの秋、冬の季節は、より意識してほしいと思います。手洗い・うがいの習慣、必要に応じたマスクの活用、室内の定期的な換気などを心がけていただければと思います。また、体調が優れないときには無理をせず、早めに休養をとることが、体調管理をうまくやっていくためには大切です。
地域の皆さまへ
当院では、発熱のある患者さまにも安心して受診いただけるよう、一般診療の方と動線を分けて対応し、必要に応じて新型コロナウイルスやインフルエンザ、RSウイルスの検査なども行っています。今後も地域の皆さまの健康を守るために、安全に配慮した診療を続けてまいります。季節の変わり目は体調を崩しやすい時期ですので、少しでも不安を感じた際には、どうぞお気軽にご相談ください。
元八事ファミリー内科クリニック
八事、塩釜口、天白区のかかりつけ内科