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寒暖差アレルギーとは? ~風邪でも花粉症でもない鼻の不調について~

一般内科

寒暖差アレルギーとは?

こんにちは。
元八事ファミリー内科クリニックです🌼
 
最近は朝晩が冷え込むようになりましたね。特に今日(10/22)は、今季一番の冷え込みとなっているみたいです…
 
朝晩の寒暖差が大きくなるこの時期はさまざまな体の不調が現れやすくなります😭
 
この時期によく耳にする症状の一つに「寒暖差アレルギー」というものがあります。
アレルギーとよく似た症状がある為「アレルギー」と名前がついていますが、実際はアレルギー症状ではなく、正式名称を「血管運動性鼻炎」と言います。寒暖差による刺激が原因で、くしゃみ、鼻水、鼻づまりの症状が特徴で、およそ7℃の寒暖差で症状が出やすくなります。季節の変わり目、朝晩と昼間の温度差が大きいときに、鼻の調子が悪くなる方は注意が必要です。
そこで今回のブログでは、この寒暖差アレルギーと呼ばれるものについて、取り上げてみたいと思います。
 

寒暖差アレルギーの主な症状

鼻を中心とした症状

  • サラサラした透明の鼻水が急に出る
  • くしゃみが何回も続く
  • 鼻づまりで息がしづらい

これらの症状は風邪と似ていますが、発熱や喉の痛みはほとんどありません。また、花粉症のように目のかゆみが出ないのも特徴です。

 

風邪・花粉症との違い

寒暖差アレルギーは、風邪や花粉症と症状が似ていますが、以下のような違いがあります。

 

項目 風邪 花粉症 寒暖差アレルギー
原因 ウイルス感染 アレルゲン(花粉・ダニなど) 急な気温差・温度刺激
発熱 あり なし なし
鼻水 粘り気がある 透明でさらさら 透明でさらさら
目のかゆみ なし あり 少ない
検査項目 ウイルス抗原検査など アレルギー検査 特になし

なぜ起こるの? 自律神経との関係

寒暖差アレルギーの大きな原因は「自律神経のバランスの乱れ」です。私たちの鼻の粘膜には、温度や湿度の変化を感知するセンサーがたくさんあります。急に冷たい空気に触れると、血管が過剰に収縮・拡張してしまい、鼻水や鼻づまりが起こります。

また、ストレス・疲労・睡眠不足などで自律神経が乱れていると、こうした反応が強く出やすくなります。特に女性や冷え性の方、運動不足の方は影響を受けやすい傾向があります。

寒暖差アレルギーの対策と予防

完全に防ぐことは難しいですが、日常生活の中で少し工夫をすることで、症状をかなり軽くすることができます。

1. 温度差を小さくする工夫

  • 外出時はマスク・マフラー・ストールなどで、鼻と喉を冷気から守る
  • 室内外の温度差をできるだけ小さくする
  • 朝の冷え込みには上着を一枚多めに、夜は湯船にしっかりつかって体を温める

2. 自律神経を整える生活習慣

  • 睡眠をしっかりとる(6~7時間を目安に)
  • ウォーキングや軽い筋トレなどで体を動かす
  • ぬるめのお風呂にゆっくり浸かる
  • ストレスを溜め込まない、リラックスできる時間を持つ

3. 食生活で体を温める

  • ショウガ・ネギ・根菜類など、体を温める食材を意識してとる
  • 冷たい飲み物を控え、常温か温かい飲み物を選ぶ
  • ビタミンC・E、ミネラルをバランスよく摂る

4. 室内環境を整える

  • 加湿器を使って乾燥を防ぐ(湿度40~60%を目安に)
  • 暖房・冷房の設定温度を強くしすぎない
  • 朝晩の換気を行い、空気を入れ替える

治療方法について

生活の工夫をしても症状がつらい場合は、薬による治療を行います。当院では症状や体質に合わせて、次のような治療を組み合わせています。

1. 薬物療法

  • 抗ヒスタミン薬(眠気の少ないタイプを中心に使用)
  • 点鼻ステロイド薬(鼻の粘膜の炎症を抑える)

2. 鼻のケア

  • 生理食塩水での鼻うがい
  • 蒸しタオルで鼻を温める
  • 加湿器を活用し、鼻粘膜を乾燥から守る

これらをうまく取り入れることで、薬に頼りすぎず、自然な形で症状をコントロールしていくことも期待できます。

当院の取り組み

元八事ファミリー内科クリニックでは、呼吸器専門医・アレルギー専門医・総合内科専門医の立場から、鼻や呼吸のトラブルを積極的に診察しています。「寒暖差で鼻がつらい」「咳が止まらない」といった症状においても、安心してご相談ください。

まとめ

寒暖差アレルギー(血管運動性鼻炎)は、気温の変化によって鼻の粘膜や自律神経が敏感になり、くしゃみ・鼻水・鼻づまりを引き起こす状態です。風邪や花粉症と似ているため見過ごされがちですが、原因と対策を知ることでコントロールは十分可能です。鼻水や鼻づまり、くしゃみ、咳など、つらい症状が続く場合は、どうぞお気軽に元八事ファミリー内科クリニックへご相談ください。

これから本格的な寒さに向かう時期となりますので、皆さまも体調にお気をつけてお過ごしください😊
 

元八事ファミリー内科クリニックは、地下鉄八事駅、塩釜口駅から車で5分くらいの立地にあり、八事から島田方面へ続く幹線道路(県道220号)沿いにあって大きな看板も設置しているため、初めての方でも見つけやすい立地です。ぜひお気軽に来院いただければと思います。