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喘息の意外な引き金(トリガー)とは?日常に潜む原因とその予防法について

喘息・長引く咳

喘息といえば、花粉やほこり、ペットの毛といったアレルゲンが有名ですが、実はそれ以外にも、日常生活の中には、思いがけない原因(トリガー)が潜んでいます。そこで今回のブログでは、一般的にあまり知られていない、喘息のトリガーとその予防の工夫について、元八事ファミリー内科クリニックがわかりやすく解説していきたいと思います。

強い感情やストレスによる喘息発作

怒ったり泣いたり、大笑いしたり、などといった感情の変化は、呼吸を浅くして、気道を刺激することがあります。特に、泣いた後は、鼻水や涙が気道に垂れ込んだりすることがまれにあり、そのことが原因で発作を起こしやすくなることもあるんです。なので、そういうときには、深呼吸や軽いストレッチで、気持ちを整える習慣を持つことが、大切になってきます。

香水やアロマなど香りによる刺激

香水、アロマ、柔軟剤の香りなどは心地よい反面、喘息持ちの方にとっては、発作のきっかけになることがあるんです。香りの成分が、一部の喘息患者の気道を刺激し、気管支の炎症や痙攣を起こすことがあるんです。なので、喘息持ちの方は、無香料や控えめな香りの商品を選ぶほうが無難といえそうです。

天候や気圧の変化による喘息悪化

急な寒暖差や台風の接近など、天候や気圧の変化は、気道を収縮させやすくします。特に雷雨の前後に発症しやすい「サンダーストーム喘息」というものも知られていたりします。なので、日々の天気予報を事前に確認し、体調管理に役立てていくといいかと思います。

食品や添加物が引き金になることも

ワインやドライフルーツなどに含まれる亜硫酸塩は、敏感な人では喘息発作を誘発する可能性がありえます。また、冷たい飲み物やアイスクリームを急に口にすると、一部の喘息患者では気道が収縮し、息苦しさにつながる場合があるので、注意が必要なんです。

運動による運動誘発性喘息

運動は健康維持に大切な習慣なのですが、冬の屋外や急な運動開始時は「運動誘発性喘息」が起きやすくなります。事前のウォーミングアップや吸入薬の使用が大切になってきます。詳しくは以下のリンクから、「運動誘発喘息」のページを見てみてください。

運動誘発喘息

感染症による喘息の悪化

風邪やインフルエンザなどの感染症は、気道の炎症を悪化させ、発作を招くことがあります。なので、日々の生活から、手洗い・うがい・ワクチン接種などを取り入れて、感染症を未然にふぜぐ努力をすることが大切になってきます。

室内環境の影響

カビやハウスダスト、ペットの毛に加え、冬の乾燥や夏の冷房も、喘息のきっかけになることがあります。加湿器や空気清浄機を適宜活用して、こまめに換気をすることで、室内環境をできるだけきれいに保つことが大切になってきます。

まとめ:自分のトリガーを知ることが予防の第一歩

喘息の発作を引き起こすトリガー(引き金)は多岐にわたります。感情の変化、香り、天候、食品、運動、感染症、室内環境など、日常生活の中に潜む要因を知り、避けられるものは避ける工夫をしてもらうといいかと思います。

気管支喘息