ABC健診(胃がんリスク検査)とは?
ABC健診(胃がんリスク検査)は、 ピロリ菌検査とペプシノゲン検査を組み合わせることで、 将来の胃がんリスクを評価する血液検査です。検査結果により「A群・B群・C群・D群」の4段階に分類され、胃の状態や胃がんリスクの目安を知ることができます。
なお、ABC健診は現在胃がんがあるかどうかを診断する検査ではありません。 将来のリスクを把握し、適切なフォローや検査につなげることを目的としています。
ABC健診でわかること
ピロリ菌感染の有無
ピロリ菌は慢性胃炎や胃潰瘍、胃がんの発症に関与する細菌です。 ABC健診では血液検査でピロリ菌抗体を測定し、感染の有無を評価します。
胃粘膜の萎縮の程度
ペプシノゲン検査では、胃粘膜の萎縮の進行度を推測します。 胃粘膜の萎縮が進むほど、胃がんのリスクは高くなると考えられています。
ABC健診の判定区分
| 判定区分 | 胃の状態 | 胃癌リスク |
|---|---|---|
| A群 | 概ね正常 | 低い |
| B群 | 胃炎の可能性 | やや高い |
| C群 | 胃炎が進行 | 高い |
| D群 | 胃粘膜萎縮が進行 | 非常に高い |
※ 名古屋市の胃がんリスク検査では、市独自のペプシノゲン判定基準が用いられています。
名古屋市のABC健診(胃がんリスク検査)について
名古屋市の対象者
名古屋市では、胃がん予防を目的として、 以下の条件を満たす方を対象に胃がんリスク検査を実施しています。
- 名古屋市内に住民票がある方
- 40歳以上59歳以下(年度末年齢)
名古屋市検診の対象外となる方
- 過去にピロリ菌の除菌治療を受けたことがある方
- 上部消化器症状がある方、消化性潰瘍・逆流性食道炎で治療中の方
- 検査前2か月以内に胃酸分泌抑制薬(PPIなど)を服用している方
- 胃切除後の方
- 腎機能障害(クレアチニン値3mg/dl以上)の方
- 免疫機能低下、ステロイド・免疫抑制剤を使用中の方
- 過去に名古屋市の胃がんリスク検査を受けたことがある方
検査回数・検査内容
名古屋市の胃がんリスク検査は、 対象年齢の間に1人1回まで受けることができます。
検査は、問診と採血により、 ピロリ菌抗体検査およびペプシノゲン検査を行います。
検査費用
名古屋市の対象者に該当する場合、 自己負担金は500円で受検可能です。 (自己負担金が免除される制度もあります)
名古屋市検診の対象外の方へ(自費ABC健診)
名古屋市の年齢・条件に該当しない方や、 過去に市の検査を受けたことがある方でも、 当院では自費診療としてABC健診を受けていただけます。
自費ABC健診の費用
- 検査費用:4,400円(税込)
- 血液検査のみで実施可能
- 健康診断のオプションとしても対応
ABC健診に関するよくある質問
ABC健診で胃がんは見つかりますか?
ABC健診は胃がんそのものを診断する検査ではありません。 将来の胃がんリスクを評価し、必要な検査やフォローにつなげるための検査です。
症状がなくても受けたほうがよいですか?
はい。胃がんは初期には症状が出にくいため、 症状がない段階でリスクを把握することが重要です。
名古屋市の検診と自費検査の違いは何ですか?
検査内容は同様ですが、年齢や条件を満たす場合は名古屋市検診として 500円で受検できます。対象外の方は自費4,400円となります。
結果がC群・D群の場合はどうなりますか?
医師が結果を説明し、必要に応じて胃カメラなどの精密検査をおすすめします。 早期発見・予防につなげることが目的です。
検査前の注意点はありますか?
胃酸分泌抑制薬を服用中の方は、検査結果に影響するため、 事前に医師へご相談ください。
