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ブログ

年越しそばの魅力と健康効果

健康の豆知識

こんにちは。元八事ファミリー内科クリニックの浅野です。
みなさん、一年間お疲れさまでした。今日で今年も最後ですね。
大みそかには、家でテレビを見ながら家族で年越しそばを食べる方も多いと思います。私自身も、大みそかには、年越しそばを食べることが習慣になっています。
そこで今回のブログでは、年越しそばの“本当の健康効果”について、取り上げてみたいと思います。
「元八事ファミリー内科クリニック」の今年最後のブログとして、地域の皆さんが健康的に新年を迎えるきっかけになれば嬉しいです。

なぜ年越しに「そば」なのか?
意外と知らない由来

年越しそばには様々な説がありますが、主に次のような意味が込められていると言われています。

① そばのように“細く長く”健康で過ごす願い

もっとも有名なのは、「長寿」や「健康長続き」を願ったものだそうです。昔から“そばのように長く、しなやかに人生を重ねていけますように”という願いが込められてきたんですね。

② 切れやすいそばは“一年の厄を断ち切る”意味も

そばはほかの麺類よりも切れやすいことから、「一年の厄を断ち切る」との意味もあるんだそうです。新しい一年を気持ちよく迎えたいという日本人らしい考え方ですね。

歴史的な由来に身体的な効果は関係ありませんが、昔から人が大切にしてきた習慣には、現代医学で見ても意味を見出せる部分があると私は感じています。

年越しそばは“健康に良い”のか?

ここからは、日常診療で患者さんによく聞かれる「そばの健康効果」について、医学的な視点から具体的に解説していきたいと思います。

そばが持つ主な健康効果

① そばは血糖値が上がりにくい(低GI食品)

そばは、実は白米やうどんより血糖値が上がりにくい食品なんです。
GI値(血糖値の上がりやすさを示す数値)という数値をみると、白米やうどんに比べてそばは低い傾向にあります。

特に夜遅くなりがちな年越しのタイミングでは、血糖値が上がりにくい食事のほうが負担が少なく、身体に優しいんです。
「夜に炭水化物を食べると太りそう」と気にしている方にも、そばは比較的おすすめしやすい食べ物になるんです。

② そばに含まれる“ルチン”が血管を丈夫にする

ルチンはポリフェノールの一種で、そば特有の成分です。

【ルチンの主な働き】

血管を丈夫にする

血圧上昇の予防につながる

抗酸化作用(身体のサビつきを防ぐ働き)

高血圧や動脈硬化が気になる方には、メリットの多い成分なんです。

③ 食物繊維が腸の調子を整える

そばには食物繊維も多く含まれています。
便秘で悩んで来院される患者さんには、「水分と食物繊維を上手にとるのが大事」とお伝えしますが、そばはその両方を一度に取りやすい食品なんです。

特に年末年始は、運動不足・便秘・胃腸の疲れが増える時期です。
そんなときに温かいそばは、胃腸に負担をかけにくく、食べやすいのがメリットになります。

④ 脂質が少なめで消化が良い

そばは脂質が少なく、胃腸に優しいため、夜でも安心して食べやすい食材です。カロリーも控えめなので、揚げ物が多い年末年始の食生活の中では、ヘルシーな選択肢になります。

年越しそばをもっと健康的に
食べるためのポイント

① だしやつゆの“塩分”に注意

そば自体はヘルシーでも、つゆの塩分が高いことはよく忘れられています。
高血圧で通院される方には必ずお伝えしているのですが、「つゆを全部飲み干す」のは控えた方がいいんです。

【おすすめの工夫】

つゆは“少量”にする

出汁(だし)を濃くして塩分を減らす

具材を増やして食べごたえを上げる

② 具材を追加すると栄養バランスがアップ

具材を上手に組み合わせることで、栄養バランスが良くなります。

【おすすめ具材】

ねぎ(抗菌作用があり風邪予防にも)

わかめ

きのこ類(食物繊維アップ)

卵(たんぱく質補給)

山菜

海老天は“控えめに”

特にねぎは呼吸器のトラブルが増える冬に相性が良く、おすすめしやすい食材の一つです。

 

年越しそばは“行事食”であり
“健康食”でもある

年越しそばは古くからある日本の食文化ですが、現代医学で見てもメリットが多い食品です。とくに…

血糖値が上がりにくい

血管を守る成分「ルチン」が豊富

食物繊維で腸内環境をサポート

脂質控えめで胃腸にやさしい

と、“一年の締めくくり”にふさわしい食べ物なんだと思います。

ただし、塩分やアレルギーには注意が必要なので、そこだけ気をつけていただくと安心です。

まとめ:健康に年越しを迎えるために
適度にそばを楽しんでください

年末は疲れが溜まりやすく、食生活も乱れがちな時期です。
そんな中で、温かいそばをゆっくり味わう時間は、身体だけでなく心にも良い影響があると思います。

さて、10月に開院してからあっという間の3か月、もう年越しの時間になってしまいますね。
2025年は皆様ありがとうございました。来る2026年も、引き続きよろしくお願いいたします。

よいお年をお迎えください。

記事監修:元八事ファミリー内科クリニック 院長 浅野貴光(呼吸器専門医、医学博士)

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