インフルエンザや風邪のときお風呂はダメ?

インフルエンザや風邪のとき
「お風呂って入ってもいいんですか?」
こんにちは。元八事ファミリー内科クリニックの浅野です。
今年はインフルエンザが例年にも増して早期流行しており、11月から地域の学校においても学級閉鎖が相次いでいます。この感染流行時に外来で本当によく聞かれる質問のひとつが、
「熱があるときってお風呂入っても大丈夫ですか?」というものです。 この質問は、秋から冬の時期には、何回も質問いただくことがあります。昔から「風邪のときはお風呂はダメ」と言われることもあって、迷いますよね。
結論から言うと、重い症状(高熱・ふらつき・脱水)がなければ、基本的にお風呂は入って大丈夫です。むしろ、体を清潔に保つことで休養しやすくなったり、リラックスして眠りやすくなったりとメリットもあります。
ただし、「どんな状態でも入って大丈夫」というわけではありません。そこで今回のブログでは、風邪をひいてしまったりインフルエンザにかかってしまった際に、お風呂に入っていいかどうか、どのような点に気を付けるべきかについて、説明をしていきたいと思います。
お風呂に入っていい状態・
避けた方がいい状態
お風呂に入っていいケース
- 熱が37〜38℃程度で落ち着いている
- 食事や水分がしっかり取れている
- 体力が残っていて、ふらつきがない
- 汗でベタついて不快感が強い
風邪や軽いインフルエンザの初期でも、このような状態であれば、短めの入浴なら問題ありません。 むしろ身体を軽く温めることで血流がよくなるので、肩こりや寒気のつらさが少し楽になる方もいるからです。
お風呂を避けたほうがいいケース
- 38.5℃以上の高熱が続いている
- ふらつき、立ちくらみがある
- 水分が十分にとれず、脱水ぎみ
このような状態のときに入浴すると、逆に体力を奪われて悪化してしまうことがあります。 特にインフルエンザは、発症直後は体温が急に上がり、体力を使い切ってしまうことが多いです。臨床では「お風呂に入って悪化してしまった」という話もよく聞きます。
風邪・インフルエンザ時のお風呂で
気をつけるポイント
① お湯の温度はぬるめに
熱めのお風呂は心拍数が上がり、身体に負担がかかります。 38〜40℃ほどのぬるめの湯で、熱すぎるのは避けるようにしてもらうといいと思います。
② 長湯を避けてる
長い入浴は体力を消耗し、のぼせの原因にもなります。温めるのは大事なことですが、「温まった後にも入浴をし続ける」のはよくないので、しっかり温まったら出るくらいで十分です。
③ 入浴前後にしっかり水分補給
風邪やインフルエンザのときは、発熱で体の水分が失われやすくなっています。 入浴前後でコップ1杯ずつの水分補給を意識してください。
④ 入浴後はすぐに身体を冷やさない
湯冷めしないように、入浴後はタオルでやさしく拭いてすぐにパジャマを着てください。 髪を濡れたままにしておくと体温が奪われて寒気が強くなるため、すぐに髪を乾かすようにしてください。
よくある質問
「シャワーだけならいいですか?」
シャワーは湯船に比べて体力の消耗が少ないので、体調が悪いときはシャワーだけにするほうが無難な場合もあります。
「子どもはどうしたらいい?」
お子さんの場合は、ぐったりしていなければ、短いシャワーはOKです。 ただ、乳幼児は体温調整が苦手なので、熱が高い日は避けた方が無難です。
医師としてお伝えしたいこと
風邪やインフルエンザは、「無理をしないこと」が一番の治療です。 お風呂に入るかどうか迷うときは、その日の自分の体調で判断してください。
つらい症状が続く場合は早めにご相談ください
「熱が下がらない」「咳が長引く」「体がしんどくて動けない」などの症状がある場合は、早めに受診するようにしてください。 当院では、発熱がある方についてもしっかりと対応させていただきます。
風邪・インフルエンザの期間を上手に乗り切るためにも、気になることがあればお気軽にご相談ください。
記事監修:元八事ファミリー内科クリニック 院長 浅野貴光(呼吸器専門医、医学博士)
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