塗る目薬、知ってますか?アレジオン眼瞼クリームという新しい選択
こんにちは。元八事ファミリー内科クリニックの浅野です。
みなさんは、点眼薬ではない、アレルギー性結膜炎の治療薬が新しく出ているのを知っていますか?
「先生、テレビでやってた“塗る目薬”って何ですか?」
このように外来で質問を受けることも多くなってきました。テレビなどで初めて知った方もいらっしゃるかもしれません。
その正体がアレジオン眼瞼クリームというものです。

このアレジオン眼瞼クリームは目に点すのではなく、まぶたに塗る。
これまでの常識とは少し違う治療薬が最近になり使用可能になっているんです。
そこで今回のブログでは、このアレジオン眼瞼クリームについて、書いてみたいと思います。
目がかゆい。でも点眼がつらい。
アレルギー性結膜炎の患者さんから、こんな言葉をよく聞きます。
「風邪は治ったはずなのに、目のかゆみだけ残るんです」
「目薬が苦手で、いつも途中でやめちゃう」
「コンタクトをしていると、目薬を使うタイミングが難しい」
点眼は、慣れていないと意外とストレスになります。うまく入らない、瞬きで流れる、しみる感じが苦手。そう感じている方は少なくありません。
アレジオン眼瞼クリームは、そんな点眼が前提の治療そのものを見直した薬なんです。
アレジオン眼瞼クリームとは何か
世界初。「塗る」抗アレルギー治療薬
2024年5月に発売された参天製薬のアレジオン眼瞼クリーム0.5%。
世界で初めて実用化された、塗布型(皮膚に塗るタイプ)の抗アレルギー治療薬です。
有効成分はエピナスチン塩酸塩。飲み薬や点眼薬として長年使われてきた成分で、医師としても使い慣れた薬です。
最大の特徴は、1日1回、まぶたに塗るだけで24時間効果が続くところにあります。
なぜ塗るだけで目に効くのか
「まぶたに塗って、どうして目に効くの?」
そう思いますよね。
実は、まぶたの皮膚はとても薬が浸透しやすい部位です。アレジオン眼瞼クリームは、皮膚から有効成分がゆっくり吸収され、結膜(白目の表面)で持続的に作用するよう設計されています。
急激に効かせるのではなく、じわっと長く効かせる。この仕組みが、1日1回で済む理由なんです。

臨床データが示す、かゆみと充血への確かな効果
アレジオン眼瞼クリームは、プラセボ対照二重盲検試験という厳密な臨床試験で有効性が確認されています。
・目のかゆみ
・白目の充血
これらの症状が、はっきり改善しているというデータが示されています。特に特徴的なのが、24時間後でも効果が続いている点です。
夜中や明け方に目のかゆみで目が覚める。そんなタイプの方には、相性が良いことが多い印象です。
副作用は少なく、報告されているのは軽いまぶたのかゆみや赤み程度。重い副作用は認められていません。
点眼薬と比べてどう?費用と使い勝手
費用感は正直どうか
薬価だけを見ると、アレジオン眼瞼クリームはやや高めです。3割負担で1か月あたり約1,000円前後になります。
点眼薬のほうが安い場合もありますが、大切なのはきちんと続けられるかどうか。
途中でやめてしまえば効果は期待できません。毎日1回、塗るだけ。この手軽さが生活に合う方にとっては、十分納得できる選択だと感じています。
こんな方には特に向いています
・点眼がどうしても苦手な方
・コンタクトレンズを使用している方
・忙しくて1日何回も点眼できない方
・高齢のご家族に使ってもらいたい場合
12歳以上が適応ですが、年齢よりも生活スタイルとの相性が重要です。
正しい使い方。ここが一番大事です
基本の塗り方
清潔な手で、上下のまぶたに薄くクリームを伸ばします。量の目安は片目で約1.3cm。人差し指の第一関節の半分くらいです。
強くこすらず、やさしくなじませるイメージで十分です。
おすすめのタイミング
おすすめは入浴後から就寝前。皮膚が柔らかく、薬がなじみやすい時間帯です。
塗布後すぐの洗顔や入浴は避けてください。万が一、目に入った場合は流水で洗い流すようにしてみてください。
最後に。塗る目薬は、選択肢のひとつ
アレジオン眼瞼クリームは万能ではありません。合う方もいれば、従来の点眼薬のほうが合う方もいます。
大切なのは、自分の生活に合った治療の選択肢を選ぶことだと思います。
目の痒みなど、花粉症症状でお悩みの方は、ぜひ一度名古屋市天白区の元八事ファミリー内科クリニックにまで、お気軽にお問い合わせください。
記事監修:元八事ファミリー内科クリニック 院長 浅野貴光(呼吸器専門医、医学博士)
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