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インフルエンザのときに避けた方がいい食べ物・飲み物

一般内科

こんにちは。元八事ファミリー内科クリニックの院長です。インフルエンザに罹患したときに、食欲も低下して、あまり食べる気にならないということは多いのではないでしょうか?
また、インフルエンザに罹患した際に、避けたほうがいい食べ物とか飲み物とかないのか、知りたいと思っている人も多いのではないかと思います。
そこで今回のブログでは、インフルエンザに罹患した際に避けたほうがいい食べ物・飲み物についてのお話をしていきたいと思います

大前提:体が弱っているときは
「消化の負担」を最小限に

インフルエンザで高熱が出ていると、体は非常に多くのエネルギーを消費しています。なので、胃腸の働きも落ちやすく、普段と同じ食事をすると消化不良や吐き気、下痢の原因になってしまうこともあるんです。だからこそ、まずは消化に負担をかけないことを優先してみてください。そこで、具体的な「避けたほうがよいもの」を挙げてみたいと思います。

避けたほうがいい食べ物・飲み物

1. 揚げ物・脂っこい料理
(からあげ、天ぷら、とんかつ等)

脂っこい食事は消化に時間がかかります。発熱時は胃腸の血流が落ちるため、消化不良になりやすく、吐き気や腹痛、だるさが強くなることが多いんです。実際に、「熱が下がって食欲が出たから揚げを食べたら、翌日にお腹の調子が悪くなった」というケースも、少なくはないんです。

2. 刺激の強い食べ物
(辛い料理、香辛料)

喉に炎症があるとき、刺激物は咳や痛みを悪化させてしまう原因になってしまうことがあります。特に乾いた咳が主体の方は、辛い物で咳が誘発されることがよくあるんです。なので、回復期においても、完全に治るまでは刺激物は控えめにしてもらうといいかと思います。

3. 固くて喉を刺激する食品
(せんべい、スナック菓子、固いパン)

固い食品は喉の粘膜を物理的に傷つけやすく、咳やのどの痛みを悪化させてしまうことも多いです。咳が強いときは、柔らかい食品を選んでもらったほうがいいと思います。

4. 食物繊維が多い食品
(ごぼう、こんにゃく、豆類など)

食物繊維は、普段は健康的なんですが、発熱で腸の動きが鈍っているときには、腹部膨満感や下痢を招くことがあります。なので、回復するまでは食物繊維の多い食材は控えめにしてもらうといいかと思います。

5. アルコール(ビール、日本酒、ワインなど)

アルコールは脱水を促進し、免疫の働きを一時的に低下させることがあります。なので、発熱中や体力が落ちているときの飲酒は回復を遅らせるリスクがあるため、おすすめはしないんです。

6. カフェインが多い飲み物
(コーヒー、エナジードリンク、濃い紅茶)


カフェインは利尿作用があり、脱水を招きやすいです。発熱で水分摂取が不足しがちなときには、経口補水液などでしっかり水分補給をしてもらったほうがいいと思います。

7. 冷たい乳製品・アイス(ただしケースバイケース)

乳製品は、人によっては下痢を誘発することがあります。とはいえ、喉が強く痛む方にとっては、冷たいアイスやヨーグルトが痛みを和らげて食べやすいこともあります。なので、症状(下痢の有無、胃腸症状)に合わせて判断してもらうといいと思います。

症状別の具体的な「食べてはいけないもの」

喉の痛みが強いとき

  • 避ける:固いお菓子、辛いもの、炭酸飲料(刺激になるため)
  • 良い:温かく柔らかいスープ、うどん、おかゆ、のどごしの良いプリンやヨーグルト(下痢がなければ)

咳が強く続くとき

  • 避ける:塩気の強いスナック類、香辛料(咳を誘発します)
  • 良い:温かいスープやだしのきいたおかゆ、はちみつ(1歳未満は不可)を少量加えた飲み物など

吐き気・下痢があるとき

  • 避ける:脂肪分の多い食品、乳製品(症状による)、繊維質の多い食品
  • 良い:経口補水液、薄味のおかゆ、バナナなど消化に優しい食品

インフルエンザのときに
おすすめの食べ物・飲み物

避けるものだけでなく、積極的に取りたいものも紹介してみたいと思います。

  • おかゆ・雑炊・うどん:消化が良く、体に負担が少ない。
  • 卵・豆腐・白身魚:消化しやすく、たんぱく質が回復を助ける。
  • スープ類(鶏ガラや野菜だし):水分と塩分を補える。刺激の少ない味付けで。
  • 経口補水液やスポーツドリンク:脱水予防に有効。
  • フルーツ(バナナなど):食べやすくエネルギー源になる。

よくある疑問(Q&A)

Q. 熱が下がったら普通の食事に戻していいですか?

A. 熱が下がっても胃腸はまだ回復途上のことが多いです。目安として1〜2日は消化の良い食事を続けると安心です。急に脂っこいものや刺激物を食べると再び具合が悪くなることがありますので、注意が必要です。

Q. 子どもがアイスを欲しがるのですが?

A. 下痢や腹痛がなければ少量であれば構いません。むしろ喉の痛みを和らげ、食べやすくなることがあります。ただし食べ過ぎると冷えや下痢を引き起こす可能性があるので、その点は注意をしておいてください。

Q. 市販の栄養ドリンクは飲んでいいですか?

A. カフェインやアルコールが含まれているものもあり、脱水や循環負担を増すことがありますので、あまりお勧めはしません。

 

最後に:実践的なアドバイス

「熱が下がって元気になったから」と普段どおりの食事に戻してしまい、数日で調子を崩してしまう場合もあります。なので、焦らず、少しずつ食事の幅を戻していくことが大切なんです。

 

記事監修:元八事ファミリー内科クリニック 院長 浅野貴光(呼吸器専門医、医学博士)

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