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花粉症の「モーニングアタック」とは?朝起きた瞬間につらくなる理由

花粉症、アレルギー

こんにちは。元八事ファミリー内科クリニックの浅野です。

花粉症というと、花粉が多く飛んでいる日中や外出時に症状が強くなるイメージがありますよね。
ところが実際には、朝起きた直後に症状が一気につらくなるという方も少なくありません。

「朝起きた瞬間、くしゃみが止まらない」
「ベッドから起きた途端に鼻水が出てくる」
「まだ外に出ていないのに、朝が一番つらい」

このような経験はないでしょうか。

実はこの現象は、「モーニングアタック」と呼ばれています。名前の通り、朝起きた直後に花粉症の症状が強く出る状態のことを指します。

花粉症の症状は、必ずしも外に出たときだけ悪化するわけではありません。
室内でも、特に朝のタイミングで症状が強く出るケースは意外と多いんです。

そこで今回のブログでは、花粉症のモーニングアタックはなぜ起こるのか、そして朝の症状を少しでも軽くするためのポイントについて、わかりやすく書いてみたいと思います。

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花粉症のモーニングアタックが起こる主な原因

花粉症のモーニングアタックは、主に次の4つの要因が関係していると考えられています。

① 夜の間に床へ落ちた花粉を吸い込む

花粉は空気中を漂っていますが、時間が経つと重さによって床へ落ちていきます。

日中に室内へ入り込んだ花粉も、夜の間に床やカーペット、布団の周囲に落ちていきます。

そして朝。
体を起こしたり、布団を動かしたりすると、その花粉が再び空気中に舞い上がります。

そのタイミングで花粉を吸い込むことで、
くしゃみや鼻水などの症状が急に強く出ることがあるんです。

② 布団や寝具のハウスダストが舞い上がる

布団や枕には、目に見えないハウスダストが溜まっています。

ハウスダストには

・ダニの死骸
・ダニのフン
・繊維の細かなゴミ
・花粉

などが含まれています。

起き上がるときに布団をめくると、これらが空気中に舞い上がります。
その結果、鼻の粘膜が刺激されてくしゃみや鼻水が出やすくなるんです。

花粉症の人は、こうしたハウスダストにも反応しやすい傾向があります。

③ 朝の鼻水には炎症物質が多く含まれている

花粉症では、花粉が鼻の粘膜に触れることでアレルギー反応が起こり、鼻の中で炎症が生じます。

このとき体内では、
・ヒスタミン
・ロイコトリエン

といったアレルギー反応を引き起こす物質(炎症メディエーター)が放出されます。
これらの物質が、くしゃみ、鼻水、鼻づまりといった花粉症の症状を引き起こしているんです。

寝ている間も鼻の粘膜ではこうした炎症反応が続いており、鼻の中には炎症物質を含んだ分泌物が徐々にたまっていきます。

そして朝、起きて体を動かしたり鼻が刺激されたりすると、それらが一気に反応して、くしゃみや鼻水が急に強く出ることがあります。これもモーニングアタックの一因と考えられています。

④ 自律神経の切り替えによって鼻が敏感になる

現在、最も有力な原因と考えられているのが 自律神経の変化 です。

私たちの体は、寝ているときと起きているときで神経の働きが変わります。

寝ているとき
→副交感神経(体を休める神経)が優位

起きたとき
→交感神経(体を活動させる神経)が優位

朝起きる瞬間、この切り替えが起こります。

このタイミングでは、鼻の粘膜が刺激に対して敏感な状態になっています。
そこに花粉やハウスダストが加わることで、くしゃみや鼻水が一気に出やすくなるんです。

この現象は一年中起こりますが、花粉の多い季節は刺激が増えるため、症状が強くなる傾向があるんです。

モーニングアタックを防ぐための対策

モーニングアタックだけを治す特別な治療はありません。
しかし、花粉症の基本的な対策を行うことで症状を軽くすることは可能です。

寝室の花粉対策を行う

空気清浄機を寝室に置くことで、花粉やハウスダストを減らすことができます。

また、外出から帰ったときには

・上着についた花粉を払う
・顔を洗う
・可能であればシャワーを浴びる

といった対策も有効です。

寝室に花粉を持ち込まないことが重要なんです。

室内の湿度を保つ

空気が乾燥すると、花粉やホコリが舞いやすくなります。
また、鼻の粘膜も乾燥して刺激を受けやすくなります。

なので、加湿器を使い、室内の湿度を 40〜60%程度に保つと、症状が軽くなることがあります。

 

 

薬の飲むタイミングを調整する

花粉症の薬は、飲む時間によって効果の出方が変わることがあります。

朝の症状が特につらい方では、
夜に薬を服用することで朝の症状が軽くなることもあります。

症状の出方によって薬の使い方を調整することも、大切だったりするんです。

 

 

花粉症の症状がつらいときはご相談ください

元八事ファミリー内科クリニックでは、呼吸器・アレルギー診療の視点から花粉症の治療を行っています。

「朝のくしゃみが止まらない」
「薬を飲んでいるのに症状がつらい」

そんなときは、ぜひ一度名古屋市天白区の元八事ファミリー内科クリニックにまで、気軽にご相談いただければと思います。

記事監修:元八事ファミリー内科クリニック 院長 浅野貴光(呼吸器専門医、医学博士)

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