これって花粉症?それとも風邪?
「これって花粉症?それとも風邪?」
こんにちは。元八事ファミリー内科クリニックの浅野です。
2月になると、風邪やインフルエンザはまだ流行っている一方で、春花粉の代表格である「スギ」の飛散が始まってしまいます。
敏感な方は、2月から花粉症症状が出ることもあるので、そうすると、たまに今ある症状が、「風邪」なのか、「花粉症」なのか、よくわからないっていうことも出てくるのではないでしょうか?
そこで今回のブログでは、花粉症と風邪、どのように見極めればいいのか、という内容をテーマに、少し書いてみたいと思います。
そもそも花粉症と風邪は
「原因」がまったく違います
花粉症は「体の防御反応」なんです
花粉症は、スギやヒノキなどの花粉を「異物」と勘違いして、体が過剰に反応してしまう病気です。
ウイルスや細菌が原因ではありません。
つまり、うつることはありませんし、熱が出ることも基本的には少ないんです。
風邪は「感染症」です
一方で風邪は、ウイルスが鼻や喉に感染して起こります。
体がウイルスと戦うため、発熱やだるさが出ることがあります。
この「原因の違い」が、症状や治療の違いにつながっていくんです。
症状だけで見分けるときのヒント
「じゃあ症状で判断できますか?」とよく聞かれます。
完全に見分けることは難しいこともありますが、いくつか見極める際に参考にするポイントはあります。
鼻水の違い
- 花粉症:透明でサラサラ、水のように止まらない
- 風邪:白っぽい、黄色っぽい、粘りが出ることがある
「ティッシュが何枚あっても足りない」という方は、花粉症の可能性が高いですね。
くしゃみの出方
- 花粉症:連続して何回も出る
- 風邪:単発〜数回で落ち着く
朝起きた瞬間からくしゃみが止まらない、というのは花粉症らしい症状です。
喉の症状
- 花粉症:イガイガ、かゆい感じ
- 風邪:痛み、ヒリヒリ感
「痛くて飲み込むのがつらい」場合には、風邪のほうを疑うことが多いです。
発熱・全身症状
- 花粉症:基本的に熱は出ない
- 風邪:微熱〜発熱、だるさ、寒気
ここは大きな判断材料になります。ただし、花粉症でも体調次第で微熱っぽく感じる方もいるので注意が必要なんです。
「花粉症だと思って放置」するのが
一番もったいない理由
花粉症は「我慢すればそのうち慣れる」と思われがちですが、これはおすすめしません。
症状を我慢していると、
- 仕事や勉強に集中できない
- 睡眠の質が下がる
- 鼻づまりで口呼吸になり、風邪をひきやすくなる
実際に、「最初は花粉症だと思っていたら、副鼻腔炎(鼻の奥の炎症)になっていた」という方も少なくありません。
風邪薬を飲んで効かないときは要注意
市販の風邪薬を数日飲んでも、
- 鼻水だけが続く
- くしゃみが止まらない
- 目のかゆみが強い
こうした場合、風邪ではなく花粉症の可能性が高いです。
逆に、花粉症の薬を飲んでも熱やだるさが続く場合は、感染症を疑います。
花粉症の治療は「我慢しない」で
花粉症の治療は、
- 抗ヒスタミン薬(アレルギー反応を抑える薬)
- ロイコトリエン受容体拮抗薬(アレルギー反応を抑える薬)
- 点鼻薬(鼻の炎症を直接抑える)
- 点眼薬(目のかゆみ対策)
などを、症状や生活スタイルに合わせて処方していきます。
「眠くならない薬がいい」「車を運転する」「仕事に集中したい」
こうした希望も、遠慮なく教えてください。
最後に
この時期は、風邪(インフルエンザ含む)がまだ流行っている一方で、花粉症対策も開始しないといけない時期です。
この時期に鼻水やくしゃみなどの症状が悪化する場合には、名古屋市天白区にあります元八事ファミリー内科クリニックにまで、どうぞお気軽にお問い合わせください。
記事監修:元八事ファミリー内科クリニック 院長 浅野貴光(呼吸器専門医、医学博士)
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