中性脂肪が500を超えるとやばい?放置してはいけない本当の理由
中性脂肪が500を超えるとやばい?
放置してはいけない本当の理由
こんにちは。元八事ファミリー内科クリニックの浅野です。
時々採血結果で、「中性脂肪が500を超えている」方を見かけることがあります。中性脂肪の基準値は150以下なので、500という数値はかなり高いですよね?
中性脂肪が500以上→ 結論からお伝えすると、正直かなり危険なラインなんです。
そこで今回のブログでは、中性脂肪が500を超えると何が起こるのか、なぜ危険なのか、そして当院での治療の考え方について、書いてみたいと思います。
そもそも中性脂肪とは何か
中性脂肪(トリグリセリド)とは、体のエネルギー源として使われる脂質の一種です。 食事で摂った糖質や脂質が使い切れなかった分が、中性脂肪として血液中や脂肪細胞に蓄えられます。
中性脂肪の基準値の目安
- 正常値:150mg/dL未満
- 300mg/dL以上:明らかに高値
- 500mg/dL以上:治療を検討すべき危険域
「ちょっと高いだけですよね」と言われることもありますが、500を超えてくると、実は話は別なんです。
中性脂肪500超が「やばい」と言われる理由
急性膵炎のリスクが一気に高まる
中性脂肪が500mg/dLを超えると、急性膵炎(膵臓に強い炎症が起こる病気)のリスクが急激に高くなることがわかっています。
急性膵炎は、
- 突然の激しい腹痛・背中の痛み
- 吐き気・嘔吐
- 重症化すると入院や集中治療が必要
といった症状を引き起こし、命に関わることもあります。 実際に、「健診で中性脂肪が高いと言われていたけど放置していた」という方が、急性膵炎で救急搬送されたというケースもありますので、注意が必要なんです。
動脈硬化が進みやすくなる
中性脂肪が高い状態が続くと、血液がドロドロになり、動脈硬化(血管が硬く・狭くなる状態)が進みやすくなります。
その結果、
- 心筋梗塞
- 脳梗塞
- 狭心症
といった重大な病気のリスクが高ってしまうんです。
ほぼ確実に他の異常も隠れている
中性脂肪が500を超えている患者さんを診ていると、多くの場合で、
- 血糖値の上昇
- HDLコレステロール(善玉)の低下
- 脂肪肝
といった異常が同時に見つかることが多いです。 なので、中性脂肪が高い場合には、他の生活習慣病のチェックもしていく必要があるんです。
臨床でよく見る
中性脂肪500超の原因パターン
毎日の飲酒が習慣になっている

中性脂肪が高い原因の筆頭であげられるのが、アルコールです。
「毎日ビール1~2本くらいだから問題ないと思ってました」という方、実は要注意です。
アルコールは、中性脂肪を直接増やしてしまいます。 特に、
- 毎日飲酒している
- 寝る前に飲む
- おつまみが炭水化物中心
この組み合わせは要注意なんです。
炭水化物中心の食生活
中性脂肪は、脂っこい食事だけで上がるわけではありません。
白ごはん・丼もの
麺類
揚げ物- 菓子パン
- 甘い飲み物
こうした糖質中心の食生活が原因になっている方も非常に多いです。
ストレス・睡眠不足
睡眠不足や強いストレスも、中性脂肪を上げる原因になります。 自律神経やホルモンバランスが乱れることで、脂質代謝(脂を処理する力)が落ちてしまうんです。
中性脂肪500超は
生活改善だけでは
不十分なことも
正直にお伝えすると、中性脂肪が500を超えている場合、生活を見直すだけで様子を見るのは危険なケースもあります。
改善に時間がかかる間に、急性膵炎などを起こすリスクがあるため、薬物療法を組み合わせることが大切なんです。
まとめ
中性脂肪500超は、値が高いだけで「すぐ倒れる状態」ではないかもしれません。 ただし、急性膵炎をはじめ、何かが起こる一歩手前のサインであることは間違いありません。
「まだ大丈夫」ではなく、「今なら間に合う」。 そう考えて、ぜひ一度当院にまでご相談いただければと思います。元八事ファミリー内科クリニックでは、脂質異常症、高血圧、糖尿病などの生活習慣病も力を入れて診療にあたっていますので、該当する方は、ぜひ気軽に当院にお越しください。
記事監修:元八事ファミリー内科クリニック 院長 浅野貴光(呼吸器専門医、医学博士)
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