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おせち料理と健康

健康の豆知識

     おせち料理と健康

こんにちは。元八事ファミリー内科クリニックの浅野です。
2026年1月2日、みなさんはどのように正月休みをお過ごしですか?
きっと、自宅や親せきの家に行って、おせち料理でも食べてゆっくり過ごしている人も多いのではないでしょうか?

正月によく食べることが多いおせち料理、日本の伝統的な食材が詰まった料理ですが、健康には実際のところどうなのでしょうか?

実は、おせち料理に使われる食材そのものには、体にとって良い栄養もたくさん含まれています。
大切なのは何が体に良くて、どこに注意が必要かを知ったうえで食べることなんです。そこで今回のブログでは、おせち料理に係る健康情報について、少し書いていきたいと思います。

おせち料理は「栄養の宝箱」でもある

おせちは保存食という側面があるため、味付けが濃いイメージがありますよね。
ただ、使われている食材を一つひとつ見ていくと、実は理にかなった組み合わせであることも多いんです。

黒豆|血管と腸を守る伝統食

黒豆には、
・食物繊維
・ポリフェノール(抗酸化作用のある成分):黒豆アントシアニン
が豊富に含まれています。

食物繊維は、腸内環境を整え、便秘の予防に役立つ働きがあります。
また、ポリフェノールには、血管の老化を防ぐ働きがあり、動脈硬化(血管が硬くなる状態)の予防にもつながります。

外来では、便秘やコレステロールが気になる方に、黒豆は比較的おすすめしやすい食材です。
ただし、砂糖を多く使っていることが多いため、食べ過ぎには注意が必要です。

数の子|タンパク質と脂質のバランス食材

数の子は魚卵なので、
・良質なタンパク質
・DHA、EPA(血液をサラサラにする脂質)
を含んでいます。

DHAやEPAは、心臓や血管の健康を支える栄養素で、
中性脂肪が高めの方にはプラスになることもあります。

ただ、塩抜きが不十分だと塩分過多になりやすいのが注意点です。
特に、高血圧の方は、量を控えめにしないと塩分の取りすぎになってしまうので、注意をしてください!

田作り(ごまめ)|カルシウム補給に意外と優秀

小魚を使った田作りは、
・カルシウム
・マグネシウム
が豊富です。

骨粗しょう症(骨がもろくなる状態)が気になる年代の方には、栄養面では悪くありません。
ただし、甘辛い味付けで砂糖と醤油が多いため、こちらも少量にとどめておく程度が無難だと思います。

 

野菜を使ったおせち料理の健康効果

煮しめ|体を温め、腸を整える

大根、にんじん、れんこん、里芋などを使う煮しめは、
・食物繊維
・カリウム(余分な塩分を排出する栄養素)
が豊富です。

特にれんこんは、
粘り成分が胃腸の粘膜を守る働きを持っています。

「お正月は胃が疲れる」という方には、実は煮しめは比較的体にやさしい料理なんです。

昆布巻き|腸と甲状腺を支える栄養

昆布には、
・水溶性食物繊維
・ヨウ素(甲状腺ホルモンの材料)
が含まれています。

水溶性食物繊維は、血糖値の急上昇を抑える効果が期待できます。
ただし、ヨウ素の摂りすぎは体質によって影響が出ることもあるため、食べ過ぎには注意が必要です。

甘いおせち料理は
「量とタイミング」が大切

栗きんとん|エネルギー源としては優秀

栗きんとんは、
・炭水化物
・ビタミンB群(エネルギー代謝を助ける)
を含みます。

活動量が多い若い方や、食事量が落ちている高齢の方には、エネルギー補給として役立つこともあります。

一方で、糖質が非常に多いため、
糖尿病や血糖値が気になる方は、数口程度にとどめるほうが無難です。

伊達巻|タンパク質もあるが要注意

卵を使った伊達巻は、タンパク質を含みますが、
砂糖の量が多く、血糖値を上げやすい食品です。

なので、血糖値や中性脂肪が高い方については、控えめにしてもらったほうがいいかと思います。

「おせちの食べ方」

健康面でのデメリットばかりきにしておせちをやめる必要はありません。
ただし、次のポイントは意識してほしいんです。

  • 一皿ずつ少量をゆっくり食べる
  • 野菜系(煮しめ)を先に食べる
  • 水分を意識してとる
  • 甘いものは最後に少しだけ

これだけでも、
「正月明けのだるさ」「胃もたれ」「血糖値の乱れ」はかなり防げるかと思います。

 

気になる症状があれば
1/5以降、早めにご相談ください

おせち料理は、日本の知恵が詰まった食事です。
正しく知って、上手に付き合えば、体の負担を減らすことができます。

その一方で、年末年始の暴飲暴食、糖分や塩分の多い料理ばかり食べていると、年明けに体調を崩すことも多いんです。

元八事ファミリー内科クリニックは、1月5日より年始の診療を開始します。お正月明けの違和感、気になる数値、不安な症状があれば、
ぜひ一度当院にまでご相談いただければと思います。

記事監修:元八事ファミリー内科クリニック 院長 浅野貴光(呼吸器専門医、医学博士)

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