血管を若く保つための秘訣
将来の心筋梗塞・脳卒中を防ぐために
こんにちは。元八事ファミリー内科クリニックの浅野です。
みなさんは、血管年齢が実年齢より高いって言われたことありますか?
血管年齢とは、血管の「しなやかさ」であったり、血管の「硬さ」具合を基準に、血管の「老化度」を年齢として表したものになります。みなさん誰でも、年齢とともに血管は硬くなりますが、日ごろの生活習慣によっては「実年齢以上」に老化が進んでしまうこともあるんです。
年齢や症状に関係なく「血管の状態」はとても大切です。そこで今回のブログでは、「血管を若く保つための秘訣」について、少しまとめて書いてみたいと思います。
血管年齢とは何か?
血管年齢=血管のしなやかさ
血管年齢とは、血管の硬さ(しなやかさ)をもとに、血管の老化の程度を年齢として表した考え方です。
実年齢が40歳でも、血管年齢が60歳と言われることは珍しくありません。血管は本来、ゴムのように柔らかく伸び縮みしますが、生活習慣の影響で徐々に硬くなっていきます。
この状態を動脈硬化(どうみゃくこうか)と呼びます。怖いのは、この動脈硬化というのは、ほとんど自覚症状がないまま進行する点なんです。
当院での血管年齢・動脈硬化の検査方法
ABI検査(足関節上腕血圧比)
腕と足の血圧を同時に測定し、血流がスムーズかどうかを確認する検査です。主に下肢の血管が詰まっていないかを評価します。

頸動脈超音波(エコー)
なぜ頸動脈を見るのか
動脈は体の深い場所を走っているため、直接観察できる部位は限られています。その中で、首の左右にある頸動脈は、全身の動脈硬化を反映しやすい重要な血管です。
頸動脈エコーでわかること
- 血管壁の厚み(IMT:内膜中膜複合体)
- プラークの有無や性状
- 血管の狭窄があるかどうか
研究では、IMTが1mm増えるごとに脳卒中のリスクが約13%増加すると報告されています。頸動脈エコーは、将来の心筋梗塞や脳卒中を防ぐための「予防のための検査」なんです。
動脈硬化を進める危険因子
動脈硬化を進める要因は、特別なものではありません。
- 高血圧
- 糖尿病
- 脂質異常症
- 喫煙
- 肥満
- ストレス
- 加齢・閉経
これらの要素を1つずつ減らしていくことが、血管を守る近道なんです。
血管を若く保つ5つの秘訣
① 食生活は「続けられること」が大切
塩分は1日6g未満を目標に、野菜や魚を中心とした食事を意識しましょう。青魚に含まれるEPA・DHAは、血液をサラサラに保つ効果があり、血管に良い影響を与えることがわかっています。なので、赤身の肉ではなく「魚」を意識した食事は、とても理にかなっているんです。
② 有酸素運動を習慣に
1日30分のウォーキングを週5日程度。定期的な有酸素運動によって、血管の内側(内皮機能)が改善される効果が期待できます。
③ 禁煙は必須
喫煙は血管を急速に老化させてしまいます。一方で、禁煙を達成することで、心筋梗塞のリスクが大きく下がることがわかっています。当院では禁煙外来も行っていますので、禁煙をご希望という方は、ぜひ一度当院までご相談いただければと思います。
④ 体重・内臓脂肪の管理
BMI25未満、腹囲は男性85cm未満・女性90cm未満が目安です。どうしても減量が難しい方には、メディカルダイエット外来でマンジャロやリベルサスを用いた治療も行っています。
⑤ 必要なときは薬の力を借りる
高血圧、糖尿病、脂質異常症は、生活習慣の改善はもちろん大切なのですが、それだけでは改善しない場合も多いです。
そのようなときには、適切な薬物治療を受けることによって、血管を守ることができます。
沈黙の病気を「見える化」することが大切
動脈硬化は、症状が出たときには心筋梗塞や脳卒中を起こしていることもあります。だからこそ、症状がない今の段階で検査を受けることに意味があるんです。
最後に
血管年齢を意識することは、10年後・20年後の自分を守ることにつながります。なので、
「血管年齢が気になる」「将来の病気が心配」という方は
ぜひ一度名古屋市天白区にあります元八事ファミリー内科クリニックまで、お気軽にお問い合わせください。
記事監修:元八事ファミリー内科クリニック 院長 浅野貴光(呼吸器専門医、医学博士)
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