メディカルダイエットでどのくらい体重は減る?
メディカルダイエットで体重が減る
その「現実的なライン」を知っていますか
こんにちは。元八事ファミリー内科クリニックの浅野です。
「食事には気をつけているつもりなんですけど、全然減らなくて・・・」
ダイエットをしているけど、なかなか体重が減らずに苦労されている方もおおいのではないでしょうか。
そのような方のために、当院においても、肥満外来(メディカルダイエット)を今年から始めるようにしました。
このメディカルダイエットについて、どのくらいの効果が期待できるのか、気になったりしませんか?
そこで今回のブログでは、マンジャロ・リベルサスを用いたメディカルダイエットによる体重減少効果について、書いてみたいと思います。
メディカルダイエットとは何か。
「楽して痩せる」とは違います
薬は魔法ではありません
まず大事な前提から。
メディカルダイエットは「注射や内服だけで勝手に体重が落ちる治療」ではありません。
マンジャロやリベルサスは、GLP-1受容体作動薬(食欲や血糖調整に関わるホルモンに作用する薬)です。
食欲が穏やかになり、食べ過ぎが起きにくくなる。その結果として、体重が少しずつ減っていく。
この順番で体重が減っていくことを目的とした薬剤です。
だからこそ、減り方には個人差が出ます
同じ薬、同じ量でも
・食事内容
・生活リズム
・基礎疾患
・体質
で結果は変わります。
なので、一概に、「○kg必ず減る」という話は、することはできません。
代わりに、「どのくらいの変化が現実的か」について、一緒に確認していきたいと思います。
マンジャロの体重減少効果の目安
6〜12か月で、これくらいが一つの基準
マンジャロでは、海外の大規模臨床試験(SURMOUNT試験/NEJM)で、次のような体重減少が示されています。
- 2.5mg:体重の約3〜5%
- 5mg:体重の約7〜10%
- 10mg:体重の約15〜20%
たとえば体重80kgの方なら、
5mgで半年〜1年かけて6〜8kg前後。
10mgなら10kg以上減るケースも珍しくありません。
ただし、急激に落とすことを目標にすることは、当院ではしていません。体への負担、筋肉量、リバウンド。その全部を考えて、無理のないプランを提案していきたいと思います。
マンジャロは、こんなペースで変化します
1〜2週:食欲が落ち着いてきた、と感じる- 1か月:体重が少し減り始める
- 3〜6か月:周囲から気づかれる変化
- 6〜12か月:減量効果が最も安定
「最初の1か月で体重が動かないからダメ」と判断するのは、正直もったいないと思います。
体が薬に慣れ、リズムが整うまでに時間がかかる方も多いんです。
リベルサスの体重減少効果の目安
内服薬でも、確かな変化は出ます
リベルサスは飲み薬タイプのGLP-1製剤。
PIONEER試験(JAMA・Lancet)では、次のような結果が報告されています。
- 3mg:体重変化はほぼなし(慣らし量)
- 7mg:体重の約3〜5%
注射に抵抗がある方、まずは穏やかに始めたい方には、現実的な選択肢です。
リベルサスは「じわじわ型」
- 2〜4週:空腹感が少し和らぐ
- 1〜2か月:体重がゆっくり減少
- 3〜6か月:安定したペースに
「急に痩せない=効いていない」ではありません。むしろ、長く続けやすい減り方といえるかと思います。

体重が減ると、体の中で何が変わるのか
体重が5〜10%減るだけで、
・血圧
・血糖
・中性脂肪
・睡眠時の呼吸の質
こうした項目が目に見えて改善する方がいます。
呼吸器専門医としてみると、体重が減ることによって「息がしやすくなった」と感じる方も少なくありません。
見た目より先に、体の中が変わる。それがメディカルダイエットの本質だと思っています。
「副作用が怖いからやめたほうがいい?」
副作用の代表は、
・吐き気
・胃もたれ
・便秘
多くは開始初期に出やすく、用量調整で落ち着くことが多いです。だからこそ、自己判断での使用はおすすめしていません。
元八事ファミリー内科クリニックでは、
・開始前の確認
・定期的な診察
・必要に応じた減量調整
この流れを大事にしていきたいと思っています
最後に
元八事ファミリー内科クリニックでは、無理なく続けられるメディカルダイエットを提案していきたいと思っています。
名古屋にお住いの方で、メディカルダイエットを試してみたいという方は、ぜひ元八事ファミリー内科クリニックまでご相談いただければと思います。
記事監修:元八事ファミリー内科クリニック 院長 浅野貴光(呼吸器専門医、医学博士)
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