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風邪は治ったのに、咳だけが続く…それ、放っておいて大丈夫?

喘息・長引く咳

風邪は治ったのに、咳だけが続く…
それ、放っておいて大丈夫?

こんにちは。元八事ファミリー内科クリニックの浅野です。
「熱も下がったし、喉の痛みもなくなった。でも、咳だけがいつまでも残るんです」

これは、風邪の診療をしたフォローの外来で、とてもよく聞く言葉です。
仕事中、会議中、夜寝る前。
これらの場面で咳が続いてしまうという方、多いと思います。

「そのうち治るだろう」
「もう風邪じゃないし、大丈夫かな」

そう思いながら、2週間、3週間…と時間だけが過ぎていく。
実はこの状態、決して珍しくありませんし、軽く見ていいとも言い切れないんです。

そこで今回のブログでは、「風邪のあとに咳だけが続く理由」と「受診の目安」について、一度まとめてみたいと思います。

「咳だけ残る風邪」には
ちゃんと理由がある

風邪は治ったはずなのに、なぜ咳だけ続くのか。
ここには、気道(空気の通り道)のいわゆる“後遺症”みたいな病態が関係しています。

気道が過敏になったまま、という状態

風邪をひくと、ウイルスによって気道炎症(空気の通り道が腫れて敏感になる状態)が起こります。
熱や鼻水は先に治まっても、気道の敏感さだけが残ることがあるんです。

するとどうなるかというと、
・冷たい空気
・会話
・笑ったとき
・夜、横になったとき

ちょっとした刺激で、咳が出る状態が続くことになるんです。
これが「感染後咳嗽(かんせんごがいそう)」と呼ばれる状態です。

「咳止め飲んでるのに治らない」理由

市販薬や処方された咳止めを飲んでも、なかなか良くならない。
これもよくある話です。

なぜなら、原因が「咳そのもの」ではなく、気道の炎症や過敏性にあるから。

例えるなら、
火は消えたけれど、炭がまだ熱を持っている状態。
表面だけ抑えても、根っこが残っていると、咳は長引くんです。

実は風邪じゃない?
咳が続くときに隠れている病気

「咳が続く=全部風邪の後遺症」
…とは限りません。

以下のような病態が、背景に隠れている可能性があるんです。

咳喘息(せきぜんそく)

・ゼーゼーしない
・息苦しさもない
・でも、咳だけが続く

こういう方、とても多いです。
咳喘息は、気管支喘息の一歩手前の状態。
特に夜間や早朝に咳が出やすいのが特徴です。

放置すると、本格的な喘息へ進むこともあるので、注意が必要です。

アレルギー性鼻炎・後鼻漏

鼻水が喉に流れる「後鼻漏(こうびろう)」。
自覚がなくても、これが刺激になって咳が出ることがあります。

「鼻はそんなに悪くないのに…」
そう感じる方ほど、見落とされやすい原因です。

逆流性食道炎

胃酸が食道に逆流し、気道を刺激して咳が出る。
胸やけがなくても起こります。

特に、
・夜に咳が出る
・横になると悪化
こんな場合は要注意です。

「様子見」でいい咳
早めに診た方がいい咳

咳に関しては、日常的にとても多い症状なので、受診に関してどのタイミングで受診したらいいのか、迷うケースも多いと思います。
そこで、簡単な目安をお伝えしていきます。

様子見でもよいケース

・咳の期間が1週間以内
・日に日に軽くなっている
・夜眠れる
・息苦しさがない

この場合、経過観察も一つの選択肢だと思います。

一度相談してほしい咳

・週単位で続く
・夜や早朝に悪化する
・運動や会話で咳き込む
・咳で眠れない
・市販薬が効かない

このあたりが揃ってくると、
「ただの風邪後」では済まないことが多いんです。

 

元八事ファミリー内科クリニックで
大切にしていること

当院では、「咳が続いているから、とりあえず強い薬を出す」というような診療は行っていません。
咳は同じように見えても、その背景は人それぞれ違うからです。

・なぜ咳が長引いているのか
・昼と夜で違いはあるのか、どの時間帯につらいのか
・冷たい空気、会話、運動、横になることなど、何がきっかけで出ているのか

こうした点を一つずつ丁寧に伺い、気道の炎症なのか、アレルギーが関係しているのか、別の原因が隠れていないかを整理していくように心がけています。そのうえで、必要な治療を必要な分だけ選ぶことが大切だと思っています。

風邪は治ったのに咳だけが続く、咳が長引いて日常生活に支障が出ているなど、咳の症状でお困りの方は、
名古屋市天白区の元八事ファミリー内科クリニックまでお気軽にご相談ください。
当院では、発熱・咳・体調不良といった急な症状にも、当日対応を行っています。

 

記事監修:元八事ファミリー内科クリニック 院長 浅野貴光(呼吸器専門医、医学博士)

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