更年期障害とプラセンタ注射
更年期障害とプラセンタ注射
こんにちは。元八事ファミリー内科クリニックの浅野です。
「血液検査では異常がないと言われたけれど、なんとなく体がつらい」と思ったことはありませんか?
のぼせ、冷え、不眠、イライラ、理由のない疲れ。
肩こりや腰痛、頭痛、関節のこわばり。
気分の波に、自分でも振り回されてしまう感じ。
これらの症状は、実は更年期障害かもしれません。
元八事ファミリー内科クリニックでは、そうした更年期の不調に対して、プラセンタ(胎盤抽出液)注射、メルスモンという選択肢を大切に扱っています。そこで今回のブログでは、更年期障害とプラセンタ治療、というテーマについて、書いてみたいと思います。
更年期障害とは何が起きているのか
ホルモンだけの問題、ではありません
更年期障害は、女性ホルモン(エストロゲン)の急激な変動がきっかけになります。
ただ、症状の出方は本当に人それぞれなんです。
- 汗が止まらない
- 眠れない
- 些細なことで涙が出る
- 顔がほてる
- 体が重くて動かない
これらのような様々な症状が出ることがあるんです。
また、自律神経(体の調子を自動で整える仕組み)が乱れることもあるかもしれません。
「気のせい」「我慢すればそのうち終わる」
そう考えていて、何年も耐えてしまう方もいます。
ですが、更年期障害に対しては、プラセンタ治療という選択肢があります。
なので、必ずしもこれらの症状を我慢する必要はなく、相談していただいていいんです。
プラセンタ(胎盤抽出液)とは何か
メルスモン注射剤について
プラセンタとは、ヒトの胎盤から抽出したエキスを治療に用いるものです。
メルスモン注射剤は、1956年に承認された、非常に歴史のある医薬品。
国内で、感染症チェックを通過したヒト胎盤のみを原料とし、多種類のアミノ酸を含んでいます。
知られている作用は、次のようなものです。
- 細胞呼吸の促進
- 新陳代謝の活性化
- 抗疲労作用
- 組織修復のサポート
体を無理に変える、というより、乱れた状態を元に戻そうとする力に近い。
この点が、更年期の不調と相性がいいんです。
更年期障害に対するメルスモンの位置づけ
保険診療として使えるケース
メルスモンは、更年期障害と乳汁分泌不全に対して、保険診療で使用されます。
更年期障害では、
- のぼせ
- 冷え
- 不眠
- イライラ
- 頭痛
- 疲労感
- 肩こり、腰痛
こうした症状の改善に用いられ、
約77%の方に有効だったという報告があります。
関節のこわばりについては、直接の評価論文は多くありません。
ただ、更年期に関節症状が増えることはよく知られており、症状全体が和らぐことで、結果的に楽になる方は少なくありません。
自費診療としてのプラセンタ
女性だけの治療ではありません
保険外では、疲労回復や体調維持、美肌目的などで使われます。
そして意外と知られていませんが、男性も受けられます。
- 慢性的なだるさ
- 肩こり、腰痛
- 目の疲れ
- 寝つきの悪さ
- 口内炎、抜け毛
「年齢のせいだから仕方ない」
その一言で終わらせない選択肢として、知っておいてほしい治療です。
投与方法と通院ペース
注射はどこに、どれくらいの頻度で?
週1~3回、
上腕、臀部、腹部などの皮下に注射します。
痛みは軽度なことがほとんど。
継続することで、じわっと変化を感じる方が多い治療です。
副作用と安全性について
知っておいてほしいこと
主な副作用は、
- 注射部位の痛み、赤み
- 発熱、悪寒
- 発疹
多くは一時的ですが、気になる症状があれば必ず医師に伝えてください。
ウイルスや細菌については、HBV、HCV、HIVが陰性確認された胎盤のみを使用し、
最終工程で121℃・30分の高圧蒸気滅菌を行っています。
献血・臓器提供の制限について
この点は大切ですので、プラセンタ治療を行う人には知っておいてもらう必要があります。
メルスモンを含むヒト胎盤由来製剤を使用した方は、今後、献血ができなくなります。
また、臓器提供についても原則控える扱いになります。
理論上の感染リスクを完全に否定できないためです。
これまで、メルスモンによる変異型クロイツフェルト・ヤコブ病(vCJD)の報告はありません。
ただ、この点を理解した上で治療を選ぶ必要があります。
最後に
名古屋市天白区にあります元八事ファミリー内科クリニックでは、プラセンタ治療も行っています。
プラセンタ治療に興味がある方は、ぜひ一度当院までご相談いただければと思います。
p>記事監修:元八事ファミリー内科クリニック 院長 浅野貴光(呼吸器専門医、医学博士)
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