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インフルエンザの濃厚接触後の選択肢:タミフル予防内服とは?

一般内科

こんにちは。元八事ファミリー内科クリニックの浅野です。
ご家族がインフルエンザにかかってしまい、「自分もインフルにかかってしまわないか心配」「仕事が休めないから、タミフルを予防で飲むべき?」と相談を受けることが、最近になり増えてきています。
実は、インフルエンザの濃厚接触者に対しては、インフルエンザ治療薬の「予防内服」という選択肢があります。濃厚接触後の予防内服に関しては「健康面のメリット」と「デメリット」の両方を知ったうえで判断していただくことが、とても大切なんです。

そこで今回は、インフルエンザ感染者に濃厚接触してしまった場合の予防内服について、わかりやすくお伝えしていきたいと思います。

濃厚接触とは?
どんな状況だと感染リスクが高いのか

家庭内での接触は特に感染しやすい

特に多いのは「子どもがインフルエンザにかかった」というケースです。同じ空間で過ごしたり、看病で距離が近いと、どうしても感染リスクは上がります。 実際、私の外来でも家庭内感染が一番多く、特に一睡もできないような看病が続くと、体力が落ちて発症しやすくなる傾向があります。

職場・学校でも長時間の接触は要注意

オフィスや教室のように長時間同じ空気を吸う環境では感染しやすく、「マスクしていても移ってしまう」という声をよく聞きます。

タミフル予防内服とは?
どんな効果があるのか

発症リスクを下げる効果

タミフル(オセルタミビル)は、インフルエンザウイルスの増殖を抑える抗ウイルス薬です。 予防目的で飲むと、ウイルスが体内で増え始めるのを抑え、実際に発症する確率を大きく下げられます。特に「絶対に休めない仕事がある」「受験や大会が迫っている」といった方には、有効な選択肢になります。

健康面のメリット

・高熱や関節痛などの強い症状を回避しやすい ・持病がある方は、重症化のリスクを下げられる ・家族内の感染連鎖を止めやすい 特に高齢者や基礎疾患のある方は、肺炎などの合併症を予防する意味で、予防内服の価値は高いと感じています。

健康面のデメリット・注意点

・胃の不快感、吐き気などが出ることがある
・服用中でも100%発症を防げるわけではない

実際の診療でよくあるケースから
判断基準をお伝えします

ケース①:家族全員が次々に発症している

このパターンは予防内服の効果が出やすいです。仕事を休めない方や、持病のある方には積極的に提案することがあります。

ケース②:家族に感染者がいるが、自分は個室で生活できる

この場合は、手洗い・マスク・換気などで十分に感染を防げることが多く、予防内服の優先度は低めです。

予防内服を選ぶべき人・
選ばなくてもいい人

予防内服を検討してほしい方

・高齢者、持病のある方
・受験、重要な試験
・仕事が控えている方
・家庭内で濃厚に接触している方
・子どもや高齢者の看病をしている方

予防内服を無理に選ばなくてもいい方

・家庭内で隔離がほぼできている
・体調が良く、抵抗力が落ちていない
・副作用が心配な方 

まとめ

タミフルの予防内服は、正しく使えばとても有効な手段です。しかし「飲んだほうがいい人」と「飲まなくていい人」がいるので、よく検討する必要があるかと思います。元八事ファミリー内科クリニックでは、インフルエンザの濃厚接触者に対しての予防内服も行っています。ご家族の方がインフルエンザになられて心配になった方は、ぜひ一度当院までご相談ください。