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インフルエンザにかかりやすい人の特徴は?

一般内科

なぜインフルエンザに
「かかりやすい人」と
「かかりにくい人」がいるの?

こんにちは。元八事ファミリー内科クリニックの浅野です。
インフルエンザに毎年かかってしまう人、何年もインフルエンザにかからずに平気で過ごしている人、世の中にはいろいろな人がいますよね。
実は、インフルエンザにかかりやすいかどうかには、いくつかの共通パターンがあることがわかっているんです。これは医学的根拠に基づいており、私自身も診療の中で強く実感している部分でもあります。
そこで今回のブログでは、「インフルエンザにかかりやすい人」というテーマについて、できるだけわかりやすくお話ししていきたいと思います。

インフルエンザにかかりやすい人の特徴とは?

「体が弱いから」「年齢のせいだから」と言われることもありますが、実はもっと複雑なんです。
以下は、臨床で特によくみる“かかりやすい人のパターン”です。

① 免疫力が落ちている(睡眠不足・疲労・ストレス)

実感として最も多いのがこのパターンです。
夜更かしが続いていたり、仕事の負担が強かったり、心身のストレスが溜まっている方は、明らかにインフルエンザにかかりやすくなります。
「免疫力(体を守る力)」は睡眠と深い関係があり、睡眠不足は白血球の働きを弱めることも分かっています。
実際に、連日睡眠不足だったり仕事で疲労がたまってる人は、本当に感染症にかかりやすいんです。

② 乾燥しやすい環境に長時間いる

インフルエンザウイルスは湿度に弱く、乾燥した環境で活発になります。
職場のエアコン、冬場の暖房、密閉された空間など…これらの環境は非常にリスクが高い条件です。
特に「朝起きたら喉がカラカラ」という方は、ウイルスの侵入を防ぐ粘膜のバリアが弱まり、感染しやすくなってしまいます。

③ 基礎疾患がある(喘息・糖尿病・心疾患など)

喘息、COPD(肺の病気)、糖尿病、心臓の病気を持っている方は、明らかにインフルエンザにかかりやすく、重症化しやすい傾向にあります。
私は呼吸器専門医として、喘息やCOPDの患者さんを多く診ていますが、ウイルス感染をきっかけに症状が悪化するケースは少なくありません。
「ただの風邪だと思ったら、実はインフルエンザで一気に息苦しくなった」という方もいます。

④ 子どもと接する機会が多い

保育園・幼稚園・小学校の先生、子育て中の親御さんは、どうしても“もらいやすい”です。
子どもは症状が軽くてもウイルス量が非常に多いため、家庭内で感染が広がるケースは日常茶飯事です。

⑤ ワクチンを毎年接種していない

「以前ワクチンを打ったから大丈夫」と思っている方がいますが、インフルエンザウイルスは毎年変異します。
そのため、ワクチンは毎年接種しないと効果が十分に得られません
毎年きちんと接種している方は、かかったとしても軽症で済むことが多いです。

かかりにくい人の特徴は?

① 規則正しい生活で免疫が整っている

しっかり睡眠をとり、バランスの良い食事をし、適度な運動をしている方は、感染症への抵抗力が高い傾向にあります。
「特別なことはしていないけど風邪をひきにくい」という方は、実は生活の質が非常に高いんです。

② こまめに手洗い・換気ができている

当たり前ですが、他の患者さんを診ていても、手洗いを習慣化している方は明らかに強いです。
特にアルコール消毒を「手が触れる場所」で活用できる方は、家庭内感染も少なめな印象です。

③ 毎年ワクチン接種を欠かさない

ワクチンを打っている人は、感染しても症状が軽く、周りへの感染も減らせます。
ワクチン接種は自分のためだけでなく、家族を守るためにも大切なんです。

インフルエンザにかかりやすい人が
実際に多い「臨床パターン」

診療でよくあるのは、次のようなケースです。

● 年末に仕事が詰め込まれている会社員の方

連日の残業 → 睡眠不足 → 免疫が落ちる → インフルエンザ陽性、という流れは本当に多いです。
年の瀬の12月は特に仕事が忙しくなることも多いと思いますので、要注意です。

● 子どもが学校からもらってきて家族内感染

お子さんが軽症で気づかないまま、家族全員が次々と感染するケース。
特に年末年始は一気に症状が広がる傾向があります。

● 基礎疾患がある方が“ただの風邪”と思って受診が遅れる

糖尿病や喘息がある方が、少しの発熱で重症化しやすいとお伝えしているのですが、
「様子を見ていたら悪化した」というケースが少なくありません。
受診が遅れるほど重くなるので注意が必要なんです。

インフルエンザにかかりにくくするために
今日からできる対策

① 湿度を40〜60%に保つ

加湿器が難しければ、濡れタオルを部屋に干すだけでも十分効果があります。
元八事ファミリー内科クリニックにおいても、待ち合いや診察室などで湿度管理を徹底するようにしています。

② 睡眠の質を上げる

「睡眠こそ最大の免疫強化」なんです。
寝る前のスマホを控える、夜食を避ける、入浴を寝る1〜2時間前にするなど、できるところから始めてみてください。

③ ワクチン接種を毎年受ける

自分を守るだけでなく、家族や職場の人を守ることにもつながります。

④ 手洗い・アルコール消毒を習慣にする

インフルエンザ予防の基本ですが、最も効果があります。
「家に帰ったらまず手洗い」だけでも、感染率は大きく変わります。

インフルエンザかもしれない…と思ったら早めに受診を

「熱が出たけど、もう少し様子を見よう」という方は本当に多いです。
しかしインフルエンザは、早めに診断して治療を開始した方が圧倒的に楽になりますし、周りの感染拡大も防げます。
元八事ファミリー内科クリニックでは、発熱外来を整えており、院内感染対策にも力を入れています。
少しでも不安があれば、どうぞ早めにご相談ください。

まとめ:
インフルエンザにかかりやすいかどうかは
「体質」だけではありません

インフルエンザにかかりやすい人とかかりにくい人の違いは、体質だけでなく、生活習慣・環境・基礎疾患・ワクチン歴など、さまざまな要因が重なっています。
「自分は毎年かかりやすい気がする」という方は、何かしら理由がありますので、一度生活や体調を振り返ってみることをおすすめします。
気になることがあれば、いつでも当院にご相談ください。

記事監修:元八事ファミリー内科クリニック 院長 浅野貴光(呼吸器専門医、医学博士)

 

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